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甲斐の国コミュニティ基金設立準備会の月報 2024年9月
しばらくぶりです(発信が停滞気味ですね。。。そろそろ追いつきます。。。)。
みなさまご機嫌いかがでしょうか?
2024年9月の活動報告として、月報をお届けします。
県内の地域活動団体へのヒアリング
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先月から、「地域の課題を正確に把握し、本財団としてその地域のどのような課題に対して、どのような事業を進めるべきか、を検討」する目的で、実際の地域の課題や地域団体の課題を、現場レベルで活動されている方にヒアリングする「団体ヒアリング」が始まりました!
9月は、「地域福祉を作る」ことがミッションである社会福祉協議会様にお伺いしたこと、加えて甲府市と南アルプス市の2団体にお伺いし、それぞれの地域課題や状況についてお伺いしてきました。
「福祉」って何?
9月最初のほうでお伺いしたのは、市の社会福祉協議会様。副代表の嶋田のつながりで、お引き合わせいただき、主に地域活動のデザインおよび支援を通じた地域福祉の実現に携わっている方とお話ししました。
地域活動のデザイン・支援をしているということもあり、我々の取り組もうとしていることでいえば「先輩」。そんな先輩に地域の状況も含めてお伺いしてみると、こんな話がありました。
・待ちの姿勢ではなく、がんがん地域に入っていくことが大事。実際、社会福祉協議会側から直接現場に行ってみて、「なんか課題がない?」と聞いてみると、考える機会が生まれて、作っていくようになったので、入り込んでいくことの重要さを感じている。
・同じ市内でも、人口が多い地域では、来所して相談したいという方もいるが、人口が少ない地域ではほとんどない。
・ちょっとしたことを頼める「ちょボラ」が欲しい。課題が多様すぎるので、細かいタスクをやってくれることがありがたい。
よくある、「NPOのご相談お待ちしています!」では来ないよ、ということをはっきり言われました。そうですか…
そう考えると、プログラムオフィサーである私(副代表)の役割は、「どんどん地域に出る(そして出られる状態を作る)」ことも含まれそうですね。
おそらく、そうなる原因は、「関係性もないのに、よくわからない人に相談したいか?」という問いを無視していることによるのかな?とも思います。
(最近学んだ「ダニエル・キム教授が提唱した「組織の成功循環モデル」」で言っていることに近い気がしました)
そして、もう一つ社会福祉協議会の方と話していて印象に残ったのは、
「福祉(ふくし)」とは、高齢者、障がい者といった対象に対する対応をすることではなく、もっと広く「ふだんの くらしの しあわせ」を考えることである。
という言葉です。
ちょっとでも、「福祉」という言葉に対するイメージを変えてみると、「高齢の親がいる」「障がいを持った人にしか関係ない」ことではないということがわかるかなと思います。
今後のコミュニティ財団が取り組んでいく活動の「一つの考え方」をいただいた、貴重なヒアリングでした。
見えてきた「山梨県の初等・中等教育」の課題
もう一つ、9月は甲府市と南アルプス市の2団体にお伺いし、地域課題や地域活動の状況を伺ってきました。
個人的には「やはり現場で聞くとわかることがある」を感じます。
2団体はともに不登校の子どもたちに接する団体でして、初等・中等教育における課題をお聞きできました。
共通してお聞きできたこととして、
学校における子どもへの接し方が厳しく、理不尽を感じることも多いと子どもから聞かされている。
学校以外の居場所の選択肢が少なく、地域によっては、不登校になると教育が受けられない。
親も地域の目から「学校に通わせないと」というプレッシャーのもとにあり、不安が募る
運よくフリースクールに通わせても、本来無料で通わせられていた学校ではなく、お金がかかるフリースクールに通わせなければならず、経済的に難しい。またフリースクールでは通学証明書が取れないことが多いので、定期券も高い。
自動車社会がゆえに、親が送迎しないといけなく、親の働く時間も圧迫する
という5点がお伺いできました。
ほかの県でも起きていることかもしれないのですが、山梨県の独自な部分は太字にもした「周りの目を気にする(=地域内の狭さによって、できていないことに対する否定感がある)」という県民性と、「自動車社会」ならではの移動支援の不足が大きな壁と考えられます。
ただ、今までのヒアリングでは、「主に甲府盆地内の、子どもの教育の地域課題」が中心になったため、今後はエリア・テーマをより広げた地域課題の把握が必要と考えております。
山梨県に必要な「コミュニティ財団」を考える
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また、「コミュニティ財団」自体の形をどうするのか、の検討は、引き続き進められています。
最近のトピックは以下の通りです。
コミュニティ財団の今後の形を一緒に考える運営協議会の立ち上げについて、検討中(関わってくださる団体さん、大募集します!改めてお知らせしますね!)
これまでの活動をもとに、地域内の課題ヒアリングの方向性を再度見直しております。特に「地域が限定されてしまっている」現状の打開策を考えています。
これら、含めて、今も色々考えています。なので、ぜひあなたのご意見もいただけますと幸いでございます!
▼これからの活動の趣旨
▼意見募集フォーム
というわけで、今回のコミュニティ財団立ち上げを、同タイミングに進める仲間たちに会いに行く、行きの新幹線の中からお届けしました。さて、行ってきます!
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