分析よりも好き嫌い
12年間、構造転換をやったからこそ、一つ気づいたことがあります。
転換が実現するまで粘りすぎるのもどうかと思いますが、逆に淡白なのもどうかとも思ってます。
2010年代は、多くのIT企業が環境変化に合わせて、事業の転換にチャレンジしていました。
その際、経営者にとって分析力は大事ですが、ときに分析しすぎて、挑戦をすぐに諦めてしまう方がいらっしゃいます。
あともう数年の我慢で成功するかもしれないのに、分析の結果、辞めてしまうという判断がたまに見受けられるのです。
意外に多い気がします。
もしかしたら、失敗には「続ける失敗」よりも、「続けない失敗」の方が多いんじゃないかと思いました。
自分のことは棚に置いて言いますが^^;、ある意味、過度の分析はかえって経営の足を引っ張ることにもなると感じます。
逆に、好き嫌いや、どこから湧いてくるのかよくわからない自信から、我武者羅に邁進している経営者が事業化に成功していたりします。
経営っていろんな勝ちパターンがあるんですよね。
面白いもんです。
もちろん、構造転換に12年もかけた経営を褒められるものじゃありませんよ。