インドネシアの急成長する輸出大国化—その真実と今後の展望🇮🇩(読切3分)
1. はじめに
私は2024年夏に食品専門商社を立ち上げました。
様々な国に注目してきました。
首都移転、人口増加、平均年齢29歳、豊富なエネルギー資源、様々な要素から、これから大きく成長していくであろう国がインドネシアだと思いましたので紹介します。
個人的にも現地に移り住んでビジネスを展開さしていく予定です。
日本はもちろん、世界中のビジネスパーソンたちが今、インドネシアという国に注目しています。その理由は簡単です。
インドネシアは今や、全世界に製品とサービスを送り出す巨大な輸出大国へと成長を遂げつつあるからです。
2. インドネシアの圧倒的な輸出力
統計によれば、インドネシアの輸出額はなんと2,310億ドル!アジアの中でもトップクラスの輸出国として名を連ねています。その最大の輸出品目は石炭や銅、鋼、そしてパーム油。これを聞いてピンと来る人もいるでしょうが、インドネシアは自然資源が豊富なんです。そして、その資源を活用しているため、現在の経済基盤があるとも言えます。これだけ多くのものを輸出しているため、特に中国、アメリカ、日本がインドネシアから商品を購入しており、これらの市場が成長を押し上げる大きな力となっています。
3. ”輸出大国”が描くビジョン
もちろん、この成長の裏にはインドネシア政府の政策が深く関わっています。政府は国内企業を守り、または成長させるための政策を次々と打ち出していますが、その中には議論を巻き起こすものも少なくありません。特に注目を集めたのが、2020年に発表された「ニッケル輸出禁止政策」です。この政策が世界的な批判を浴び、外国人投資家からの信頼低下の声も上がりましたが、一方で国内にとっては新たな産業育成のチャンスともなりました。なぜなら、インドネシアは世界最大のニッケル埋蔵量を誇る国。これを活用して、ただの原材料輸出ではなく、国内で製品化して高付加価値をつける戦略にシフトすることができたからです。
4. インドネシアの輸出産業の課題—持続可能性と環境問題
急成長を遂げている一方で、インドネシアが直面している問題もまた深刻です。輸出産業の多くが環境への負荷が高い産業であることから、持続可能性の面で課題があります。特に石炭やパーム油の生産はその代表例で、世界が脱炭素化に向かう中、インドネシアがその流れにどう適応していくのかが問われています。
それだけではありません。輸出のインフラもまた大きな課題です。インドネシアで最も主要な輸出港であるタンジュンプリオク港は、アジアの中でも「最も効率が悪い」とされる港とされています。これは国内の物流の遅延や輸出コストの増加を引き起こしており、大きな経済損失につながっています。幸い、拡張工事が進み、新プリオク港として2023年に稼働予定ですが、全国にもっと効率的な港を増やす必要があるのは明らかです。
5. 今後の展望—アジアの”ハイテク国”となれるか?
インドネシアが今後、アジアの他の”輸出虎”たち、例えば韓国やシンガポールのようにハイテク産業や製造業の輸出大国へと成長する可能性も十分あります。しかし、それを実現するには政府の綿密な戦略と、環境保護と収益性のバランスを取った産業政策が不可欠です。これがうまくいけば、将来的にはインドネシアも世界の経済超大国の一角を占める可能性があるかもしれません。
6. 最後に
インドネシアの輸出成長は素晴らしい進化を遂げていますが、課題も山積みです。それを克服し、持続可能で国民に利益をもたらすような成長を実現するために、国のリーダーたちの一層の努力が求められています。この成長を私たちがどう受け止め、どのようにビジネスチャンスとして活用していくのか、それもまた重要なポイントでしょう。
インドネシアの未来に注目しつつ、我々も成長の波に乗って行くべきだと考えています。