2023年9月の話
・オバカ!!!!!!11月に9月の日記書くやつがどこにいんのよ!!!!
・そういう奴は、必ずいる。まさに今、ここにいる。一度生まれたモノは、そう簡単には死なない。ともかく誰か私を律して欲しい。急急如律令。
・よく聞いているラジオで「自分を律するためのメイドを雇いたい」と言っていた。家事とかしなくていい。自らするようにけしかけるメイドが欲しい、と。その気持ちが少し分かったかもしれない。
・メモとかリマインダーとかそういうシステムじゃなく、人に迷惑をかけるから、なんならお金を払ってるからこそ「やれる」気がする。
・自分、メイドがいれば毎日掃除するし、日記も書けます。やらしてください。ピアスバチボコウルフカット目つき悪メイドを雇わせてください!!
・フェイクドキュメンタリーQ
・激怖い動画がこの世に存在していた。フェイクなので大丈夫。ウソ。ウソだから。
・私のオススメはこの「光の聖域」だ。
・「何か」に巻き込まれた人たちの必死さと、「何か」を行っている人たちの異様さ。そのアンバランスさが現実離れしていて、そして結局何も分からなくて怖い。シンプルなのに奥深い。
・そしてナレーションなどの説明がないのに1分以内に分かる情報がメチャクチャ多い!何も分からないように思えて状況だけはスッと頭に入って来る構成になっているのもよく考えられていて、動画に集中出来るのも良い!
・再生後1分間で分かる事
人があまりいない場所であること(下りて、という言葉から多分、山)
車で来ていて前には進めないこと
1人ではないこと(何なら同行者1人がいないこと)
電波が繋がっていないこと
警察に通報するレベルのことを目撃したこと
・そして車のホラーと言えば、後部座席にいる!ギャー!というのがテンプレだが、別視点からの切り取り方だったのも新鮮だった。これはPOVなのだろうか?最初は手持ちだろうけど、そのあとは車載カメラっぽい?不思議なアングルだがそれも気にならない。
・他にも、「何かよく分からないけど絶対に悪いことが起こっているそれっぽい動画」があるのでこのタイプのホラー好きの方にはオススメしたい。マンション住みの人はこれだし、心霊写真が好きな人はこれだ。
・最近ハマっている『コワい話は≠くだけで。』もそうだが、やっぱり結局私が好きなホラーはジャンプスケアではなく、墨汁が紙に染み込むようにじわじわと浸食していくタイプっぽい。恐怖は想像力によってもたらされるので見せない事や分からない事はそれだけでホラーとなりうる。
・オススメがあったら教えてください。
・ちなみに『戦慄怪奇ワールド コワすぎ!』も9月に見たんですけど、これもたいへんよかったです。ホラーか?ジャンル的にはホラーか。私一人で映画見に行って顔を手で覆いながら見てたもんな。ホラーです。
・こっちはホラー演出でいうとある意味安心出来た。ジャンプスケアは多少あるけど白石監督は人怖に寄ることが多いし、そして何より暴力を信仰しているからだ。
・そして前シリーズである超コワすぎは正直合わなくて心配だったけどこれは杞憂だった。工藤は人情暴力男だったし、市川は肝っ玉フィジカル女だったし、田代はカメラ狂人だったので、あの人は今!?で全然変わっていないのを見たのと同じテンションで嬉しかった。
・ただ、カメラの揺れがすごかったので三半規管が弱い人は見れないかもしれない。私が見に行った回が終わった時。どうやらシアターの外で粗相をした人がいたらしく手拭きペーパーが散らばっていた。可哀そうだけどこれもコワすぎっぽいかも…と思ってしまったのは内緒だ。
・エンタメとしてコワすぎはかなりオススメしやすい。普段ホラーを見ない知り合いにもファンがいるぐらいだ。いい意味で敷居が低いからだと思う。白石監督、演出とか設定をどこまでやっていいかコワすぎで実験してないか?とてもいいと思います。もっとやってください。
・↑これはたまたま気付いたこと。車つけやすいからとか?
・アリスとテレスのまぼろし工場
・以前「アリスとテレスのまぼろし工場はヤバいらしい」という噂を聞いて少し気になっていて、ちょうど機会があったから見に行った。
・導入で少し混乱したり叔父さんとお父さんの見分けが付かなかったりしたけど、私は好きな映画だった。面白い!とかオススメ!みたいに声高に言うのではなく、自分に対してハマりがよかった。
・長くなった上に読みにくいので最初にまとめを書きます!!!!!!
女性陣の演技がよかった。
エゴや欲求ってマイナスなイメージで使われがちだけど、人間誰もが抱えている必要なものだと描かれているのがよかった。
美しい物語だった。
担任から白紙の自分確認表を返されて「お前が正しかったのかもしれんな」と言われる場面、結構好き。
・まず、ヒロイン・佐上睦実役の上田麗奈さんの怪演が最高だった。最初にして最高の理由だ。なんでこんなに強くて脆くてミステリアスで危険で魅力的な演技が出来るのだろうか。何故、一見世界に自然発生したバグみたいな矛盾している役が似合うだろうか。
・普段は声優で見るものを決めたりしないが、上田麗奈さんがこういう役をやっているとホイホイついて行ってしまう。
・次にキーパーソンである五実の久野美咲さんの怪演が秀逸だった。
幼児役、純粋な役にはこの人って感じだがこの作品でもそれが十全に発揮されていた。中盤から終盤にかけて何度か叫ぶシーンがあるのだが、身につまされるような叫びで、かなり心に訴えかけてくる演技だった。
・すみません。女性声優の話ばかりしてしまいました。でも、それぐらい女性陣の演技が心に残ったんです。主人公は男性だけど、見るべきは女性だったと思う。
・あらすじ
中学生の正宗は、製鉄所の事故で出口を失った町で鬱屈した日々を送っていた。ある日、同級生の睦実に導かれて訪れた製鉄所の高炉で、喋ることのできない少女と出会う。変化を禁じて時が止まったような町で、少年少女の間に芽生えた恋が世界の均衡を崩していく
・急にちゃんとした文章になってビックリしたかもしれませんが、ごめんなさいね。コピペです。
・あらすじも正直分かりにくいのだが、「出口を失った町」というのは物理的理由だけではなく、その町だけ世界から隔離されて時間は進むが季節などは廻らない変則的なループになっている。それで世界が元に戻った時に変化があるとマズいよね~という事で、気持ちとか人間関係も変化しないように生活している。といった世界観だ。
・想像を絶する抑制だ。強制的に昔の自分のモノマネをさせられているのに近い。もし、自分がそれをさせられていると考えると心底身の毛がよだつ。
多分、TYPE-MOON作品の台詞を暗記したり、MADを見て喜んだり、定型文で会話したりしているのだろうか?もしかしたら今とあまり変わらない?
・結果的に変わらない事と不変化を強要されているのは違うと信じたい。
・とにかくこの世界の住人は、目指しているのに諦めたり、惹かれながらも嫌いだと言ったり、どこか主体性を欠いている「誰でもない人」にされてしまっている。
・でも、この映画のいいところは登場人物のみんながみんな何者かになりたがっているところだ。主人公、ヒロイン、クラスメイト、叔父さん…。敵対している勢力以外は全員だ。どこかのポジションに収まりたがっている。と言い換えてもいい。
・だから気持ちいいポイントはそこにある。抑制を破り発散する時、過去の自分の模倣ではなく、現在の「自我」が発生する。自意識を取り戻す。
・この世界の仕組みはまるで卵のようで、変化してしまった者には体にヒビが入るし、かりそめの空は自然に亀裂が入っていく。卵が孵化するのは変化の象徴だし、だとしたら中から出てくるひよこは主人公たちの肥大したエゴだろう。
・この辺りは人によっては気持ち悪いと感じるかもしれない。中盤からとにかく全員欲求に忠実になってカオスになってくる。感情をビシバシ叩きつけてくるし、感情ベースで行動する。その行動が世界にどう影響しようと構わないと言った感じだ。
・でも私はこういう「汚さも人間」だと描いているのに好印象だし、さらにいうと「何かを求めて焦がれている人間たち」のが好きらしい。もう少し大雑把に分類すると人間が内気に溜めた感情を発散させる作品が好きだ。
・それを見ると「うつくしい~~~~~~~~~~!!!!!」と思ってしまう。そうなってしまうと初めは打ち負かされたような気持ちになり、その後「ぞっこん」になってしまう。毎回生まれたばかりの雛鳥のようにピヨピヨと懐いてしまうのだ。
・↑「スーパーエゴバトル」って書こうと思ったけど、昔、古明地こいしのスペルカードを調べた時に確か心理学用語で存在していることを思い返してハイパーエゴバトルにした。記憶していてえらい。
・そして「岡田麿里作品全然見たことないんだよな~」と言ってたんだけど、脚本でいうと『CANAAN』とか『おとめ妖怪 ざくろ』とか『花咲くいろは』、『WIXOSS』シリーズは見たことあったのよね。ぜ~んぶ女が強いアニメだった。最高だこれ。
・正直、今回の日記が遅れた理由のほとんどはこの作品のせいだった。難しい。感情の機微に私の理解が追いつかないから「これはこういう意図で~」とか「このシーンは~」とか書けないのだ。
・でもだからこそ言ってしまうと、分かんなくても面白いもんは面白い!好きなものは好き!映画を見終わった時の自分の高揚感は確かに感じているのだからそれを信じて無責任に気楽に記録を残しておいてもいい。
・岩手旅行
ごめんなさい。途中まで書いたんですが全然長くなるので別記事にします。