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劇場版モノノ怪 唐傘 雑談あれやこれ

NetFlixで劇場版モノノ怪 唐傘 が公開されてから・・皆さまと同じく隅から隅まで一時停止しまくりながら見まくりました!映画館では10回見ましたが今回ネトフリでやっと気づいた事も色々とありまして・・。

気になるあのシーンこのシーン。そこは気づかなかった…って所があるかも?そんなんとっくに知ってたわぃ!な場面。 または、そこよねー!それよねー!!という共感とか。どっちも楽しんでいただけたら嬉しいです。私はこう思うんだけど…貴方様はどうでしょうか?そんな色々を、つらつらと書き綴ってみようと思います。(※ネタバレ大いにあり)

◆新たに見えたシーン 箇条書き

・北川様の相棒を引っ張っていったのは北川様本人だった・・傘に手を伸ばす赤い渦巻の相棒の女中さん…うーんこれは…お人形さんと同じく迷いなく捨てた事で? 後で自分の心が痛んじゃうやつだよね…ほんと切ない話だ。

・麦谷さんとカメが揉めてる部屋に、北川様が現れてた。

(ほんの一瞬)

・鳥居の上にいたのは、北川様と、麦谷、淡島の3人だった。ネトフリになってからやっと気づきました…

・↓この綺麗な色合いの多角形雲は、回想や心象風景の描写の時に現れているのを分かってからもう一度見るとかなり分かりやすくなります

◆麦谷さんについて

・大友ボタンの「麦谷さんも。熱心すぎないよう お願いしますね」この台詞。今までも ”熱心すぎ” な指導の意図が透けてたんだろうなあ。ひそかに御中臈に憧れる麦谷さん。大事なモノを捨てた引き換え御中臈になりたいという願いが叶うはず、ってな風に思っていたのかもしれない。

なのに一向に願いは叶わず‥容姿の良い後輩新人が御中臈に憧れていると知るやいなや・・おカメの仕事出来なさに躾と称した憂さ晴らしをするが、「こんなものぉ!」おカメの荷物を池にぶん投げて、ふと流した涙・・大奥に来たあの日、泣きながら大事な手毬を捨て…こんな自分になりたかったからじゃない。そんな、自分でも訳分からない悲しみの涙なのかな、と思いました。

麦谷さんの心情を描くその表情の一つ一つが、じっつに見事です。

◆歌山様の言外の意

(淡島さんが唐傘にやられてしまった後の)「教えてくれ…行方が分からない女中の名を!」「元大奥御祐筆、北川殿だ!」のシーンの後に、歌山様が唐突に言い放った「餅曳は滞りなく進める所存!」の台詞。

これ、部下の死を顧みず強引に進めているというよりも。口ではそう言ってるけど…「淡島。すまない」って聞こえるんですよね… 歌山様は本当は誰よりも部下を亡くならせてしまった事に心を痛めている。

「しかし なんとも不思議なのは歌山殿だ。何ゆえ怪異も顧みず大餅曳を続けるのか」の薬売りさんの台詞からも透けて見えてくるのは、決して口には出さない歌山様の覚悟。餅曳の日に自分はモノノ怪にやられるという事を当然の覚悟としていたが、麦谷、淡島の件でより一層、その日は必ず来なくてはならない…そんな心情の現れとして言われたセリフのような気がしています。

◆雑談 うーん それは・・・な、あれこれ

※考察は1~5で語りつくしています。それ以外のちょっとした感想です。

・おアサさんの官僚具合がすごい・・三郎丸との会話で「大餅曳が終わるまで大奥を揺るがす事は私が許しません」ですからね・・入って4日ですよ?

・おアサさんの内情把握能力がすごい・・三郎丸と平基が派遣された目的が、表の思い通りの駒にならない歌山様の失脚の材料を探す事、と大奥に入って数日で把握してしまった・・「お勤めがそれほど大切なのですか!」と声を荒らげる三郎丸に「あなたのお勤めは歌山様の失脚の材料を探す事ではないのですか? (で、そういうアナタも今そのお勤めやってるじゃない)」と冷静にかえすおアサさんに観客席一同もぐうの音も出ません・・

・心情がそのまんま顔に出るカメちゃんの表情のひとつひとつの描写がすごい。vs、アサちゃんの心の動きはめったに顔に出ないが手に出るという特徴もじっつに事細かく、良く描かれていますよね。

・御中臈さんたちのギャル率高し。キヨの和洋mixロリコーデは本人の趣味なのだそうです。(DVD付属パンフより)

・夜伽坊主は長寿さんという名前で女性だった…そうでしたか。びっくりしました

・平基の女好き設定について。おアサと大奥案内役をしているおカメを物陰から見ていた麦谷さんに気づき、聞きたい事があるといって後でちゃーんと声をかけているところ。そういう事をする女心がどういう事か分かってて邪険にしないという、女好きの名に恥じない思いやり…(なのかな?)

麦谷さんの慌てぶりが可愛い

・アサが取り憑かれ顔になって御水が難なく飲める様になったとき、塔の上から水がザバーと降ってきて溝パパが「水はうまいか?天・・いや御水様」と言う。⇒新人女中が取り込まれ渦巻顔になったら水が塔の何者かに供給される仕組みなのですか??

・おカメのラストのきらきら櫛はおカメの最初の荷物にあった櫛なんだろうか。(アサからだったら嬉しいけど)アサからだった場合 経過が分からず。カメちゃんの最初からの持ち物だとしたら? (一番大事なおばあ様の櫛は大奥の思い出と共にアサちゃんに預けたけれど、”元々持ってる”に意味を掛けて) おカメは素の良さを生かしていくからね!っていう象徴なのかなあ?でもその良さはきっと大奥では生かせない…公式様がアサについて書く”合理的な判断”ってこういうところも言っているのかな?

小説版では 伊豆出身のおカメ。地元で幸せにね。

おカメに暇(いとま)を出したアサ。それはカメは大奥勤めには向いてないという合理的な判断でもあると思うし、守る為でもあると思う。それに何より、アサちゃんの大事なものは、たとえ遠くに行ってしまってもカメちゃんが笑っている事だと思うから・・

◆雑談 あれこれ 坤の薬売りさん

・薬売りさん通行手形出てからどこで寝てたんだろう?(七つ口でスヤァとか…)それと、物語の中の5日間、七つ口で坂下様と居た時の水しか飲んでないとか…カメちゃんのおにぎり食べたかな。そもそも受け取ってたのかなぁ(そりゃあ、ありがたい。って言ってたけど。)

・坂下殿「餅曳の事も知らずに来たのか!」坤さん「儲け話の匂いがしたもので」といいつつ上の空(笑)。初対面で背後からいきなり惚れ薬ご用意しましょうか?ってぶっかますし…モノノ怪の気配を察するも まずは人の世界に溶け込むべし、と十翼で教わったのかしら。

そのうち 「あれ?薬売りさん、薬売る気あります…?」な薬売りさんになって「なぜここにいる!」って言われたら離さんみたいに直球で「斬りに…来たんですよ。モノノ怪を、ね」とか言い出すようになるのかな~♪

・ひるがえる着物の裾が後からはらりと落ちて来るのがあまりに美しすぎる。

・七つ口突破シーン。下駄カツン・・突破するぜ的な、美しいやら、お見事やら、名シーンにつぐ名シーンでもう本当にどうしようかと(語彙 追いつくこと能わず)

・亡き麦谷さんのお部屋で壁の手毬の絵に触れながら、救えなかった・・という表情をする薬売りさん。なかなか難儀なお仕事ですよね。

・六十四卦の薬売りさんとその神儀さん六十四人は第三部で登場したりするのかな。離さんは最終章の三部で出てくるだろうか…(出てきたら泣く)火鼠も第三章も楽しみでしかないけれど、三部で完結って考えるともう今から悲しい。そもそも、三部で終わっちゃうなんて嫌ですっ その後どう生きて行けばよいのですかっ 永遠に終わらないモノノ怪物語を切に願いますっ 頼むぅー!ネバ―エンディングモノノケェェ (絶叫)

襖スパーンは劇場版でも健在 ( 歓喜 )

◆溝パパ疑惑

・「水はうまいか?天(あま)…いや、御水様か」、そんな事を呟きながら地下神殿で修行なさっている溝呂木司祭(以下溝パパ)なら、咲き乱れる花の下に何が埋まっているか、知ってます、、よね、、?

・双子ちゃんのお母さまは誰ですかぁ

・アサが御祐筆の個室の、小箱をあけ北川様の人形が床に落ちた時(心象風景で?)誰かが井戸の底にざばーんと落ち、アサが井戸の上から覗いているのを、溝パパが見てた… 北川様が井戸に落ちたところを溝パパは目撃してた??(回想の綺麗な多角形がないから、これは事実ですよって示してるのかな。)

・坤さんとアサちゃんカメちゃんが話している内容(北川様に何があったのか、私は知りません・・)を、木の影で立ち聞き?している溝パパ。表情からは何を思ってたかは見抜けませんが・・

第三章で主役であろう予測の溝パパ(第二章じゃなかった!)

・溝パパはご存じのはずの、「天(あま)」って誰(何)ですか??地下神殿の中央の塔の中の何者かの事でしょうか…それとも、御水様でしょうか、壁の大蛇(龍)でしょうか…

◆雑談 夢を壊したらごめんなさい…な感想(ここは読まなくていいです💦)

・三郎丸は井戸の底に降りた後、ちゃんと上がって来れたんだな。謎の塔の前で修行する溝呂木司祭と鉢合わせしなかったのかな…

・淡島様と歌山様のご遺体はどうなったんだろうか…

・おカメの帰りの荷物がすごく少なくなってる。麦谷さんに捨てられちゃった荷物は、北川様 / 唐傘が戻してくれた?戻ってきたシーンがあったような気がしてたんですが。(麦谷さんに捨てられたのは荷物の一部だけだし)何度か見返してみたけど結局分かりませんでした(暇人) それにしても帰りはずいぶん身軽で。うーん 今だ分からず。

麦谷さんも回想シーンに出てくる初日の荷物が結構多いんですよね。ああ、だからか・・そんな風に、見れば見る程、登場人物ひとりひとりの心情が一本の線に繋がっていくような描き方が面白いし、何度だって見る価値があるなあと思います。


このショットが好きです。バラしょって…じゃなくて、華やかな扇を背景に座る薬売りさん

いかがでしたでしょうか、多分、似たような感想の方も多いのかな?って思います^^

火鼠公開が日に日に近づいてきました、とても楽しみですね。ではまた。


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