弁護士って司法試験受かってるんだから頭いいはずなんだけど・・・
こんなブログを見つけた。
内容を要約すると、
被害者Yさんは介抱されるふりをしている加害者に性行為を要求される
断ったらフェラチオ(口腔性交ってこれのことだろう)を要求され、混乱の末「するしかない」と渋々応じた
周囲の助けもあって行為から日が経たないうちに警察へ届け出た
約半年後、加害者は不同意性交で逮捕
その後、加害者が弁護士を通じて示談を提案。そこでYさんからブログ主へ相談があったそうです。ブログ主は性被害者という過去と、前科者という過去と二つの過去を持ってます。被害者・加害者の両方の視点から事実を伝えたそうです。紆余曲折あった後、Yさんは示談に応じる決断をしたそうです。そして、
具体的な金額をYさんの弁護士を通じて加害者側の弁護士に伝えた
加害者側の弁護士からYさんに直接電話があり、
「性行為に対して同意があったんじゃないですか?」
「お金目当てなんじゃないですか?」
なんて言われたそうです。ブログ主は大層怒ったそうで、Yさんの弁護人を通じて弁護士会に抗議するか、Yさんから直接弁護士会に電話して抗議する、の2つを提案したそうです。
この話、基本的には「弁護士による性被害者への二次被害」という話なんですが、自分は違う視点でみました。
加害者側から見ると、自分はYさんから同意を得たと思っていたのか、それとも同意はないが逮捕されるほどのことでもないと思っているので、起訴され実刑は何が何でも避けたいところです。そこでどう転んでもYさんには直接会えないし、逮捕もされたのだから弁護士を通じて何とか示談をと、藁にもすがる思いで託したでしょう。こう書くと筆者は性被害に対して悪いとは思ってないのかとツッコミ入れる人がいるかもしれませんが違います。ちゃんと最後まで読んでください。
そして加害者側弁護士は依頼を受けた以上、被疑者・被告とにかくどんな依頼人であっても依頼人の利益になるよう動くのが務めです。どんな悪党であっても少しでも罪が軽くなるよう、又は損害賠償の金額が下がるように動かなきゃいけないと思ってる。
それが「お金目当てでやったんじゃないですか」なんて言ったらまとまる話もまとまりません。おそらくこのYさんは示談に応じないでしょう。加害者は実刑になる可能性が高いでしょう。
弁護士だって人間だ。加害者側から都合のいい話を聞かされたら「本当は同意してたのだろう」「後になって警察へ行ったのは金目当てだろう」と思ったかもしれません、というか多分そう思ったから口に出たのだろう。だけどそれは腹の中で思っていても、絶対に口に出してはいけない言葉です。
自分はこの弁護士を弁護士倫理、いやそんな高尚なものでなく仕事をする人間としてやっちゃいけないことをしたという点で腹が立ちます。弁護士なんだからクソ難しい司法試験を受かった頭のいい人、のはずである。でも「これを言っちゃあおしめえだ」ってことを言って仕事をぶち壊すのはアホでしょう、バカでしょう。
勉学ができる頭の良さと問題解決の頭の良さとは繋がらないという典型的な例だな、と思いました。
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