[130th海城祭 囲碁将棋部] 『将棋上達法』
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-将棋とは
81マスの盤と40枚の駒で激しくぶつかり合うボードゲームである。激しい読み合いや駆け引きで、相手を欺き、相手に欺かれながら敵の王様を狙う。
この記事をご覧になる方は、将棋のルールだけ知っている方や小さい頃に親戚と遊んだ方も多いと思います。ここでは、将棋のルールを知っている方に、強くなるアドバイスをしたいと思います!ライバルをどんどん倒して、最強を目指そう!
1、戦法を知ろう〜得意戦法を作ろう〜
将棋のルールは知っているけど、戦い方を知らないという方には、まず最初は「棒銀」という戦法をおすすめします!詳細は割愛しますが、下の写真のように指します。気になる方はネットで調べてみると良いでしょう。
相手の守りの「金」とこちらの攻めの「銀」を交換した上で、最強の「竜」を作れたことがわかるでしょうか?こうなるとこちら側が優勢です。他にも将棋にはたくさんの戦法があります。(中には、「鬼殺し戦法」や「鎖鎌銀」などというカッコいい名前の戦法もあります!)身の回りの人やプロ棋士が指しているのを見て、「カッコいい」と思ったら是非、その戦法を調べてみてください。そしてどんどん指してみましょう!強い人に対する憧れや「カッコいい」という気持ちがあなたをますます強くするでしょう。
2、確実に勝ち切ろう〜相手の王様を確保〜
将棋は駒をより多く取った方やより多くの成った駒がある方が勝つのではなく、相手の王様を確保する(将棋用語で「詰める」と言います)と勝ちになります。少々極端な例ですが、次の画像を見てください(拙い画像編集ですみません)。
こちらは盤上の駒をほぼコンプリートしたのにも関わらず、こちらの玉は身動きが取れず、相手に取られてしまいます。駒を多く持っている方が「勝ちやすい」ものの、相手の王様を詰め(確保し)ないと勝ちにはなりません。ここでは代表的な詰め方を教えます。実戦の8割以上はこの詰み方になるので、是非とも覚えてください!
左から順番に「頭金」「腹金」「尻金」といいます。金と同じ動きをする駒なら成桂など、何でも構いません。相手の玉を追い詰めたら、まずこの3パターンのどれかに当てはまりそうか考えると一気に勝ち切れるようになります!
3、駒の損得〜味方の駒を増やそう〜
将棋は「より強い駒」を多く持っている方が戦略の幅があって、勝ちやすい傾向にあります。その為、駒の損得は非常に重要になります。下の写真は駒の価値を不等号で表した物です。「玉」の価値は無限大です。
最初のうちは「気づいたら大損していた」ということが多いので、駒の損得をよく考えて指すといいでしょう。上級者どうしの対局では、「あえて自分の駒を相手に取らせる」というようなレベルの高い駆け引きがあるので見ていて面白いです。
〜最後に〜
「将棋上達法」いかがだったでしょうか。記事の長さの都合上、全部は書けなかったですが、「1、戦法を知ろう」「2、確実に勝ち切ろう」「3、駒の損得」の3つをピックアップさせていただきました。
この記事を読んで、「更に将棋が強くなりたい!」とお思いになった読者の皆さんは、是非、強い人と対戦をして、さらに将棋を楽しんでいただけましたら幸いです。
将棋で勝った時の喜びや負けた時の悔しさは、単に将棋の技術を上達させるだけではなく、私たちを精神的にも強くすると信じています。
将棋部 山崎