めがねを外して、世界をみる。
メガネを外す。世界の輪郭がぼやけて、とけあう。
メガネを外した世界は、シンプルだ。メガネは、世界をはっきりと見せてくれる。一方で、入ってくる情報量ばかり増やし、ほんとうに大事なものを見えなくしている…気がする。つまらない細かいことばかりが目について大事なものが見えてこない、みたいな。
めがね、といえば思い浮かぶ言葉の一つに「色眼鏡」がある。
先入観に囚われてものをみること。という意味だったはず。
最近、人間関係についてよく考える。高校生になったからだろうか。
遊びたい人と一緒に!が基本だった小学生の頃と比べて、人間関係が多様で複雑化している。面白いことだと思う一方、時には煩わしく感じる。
どうやったらうまくいくかなーなんて考えた先に、出した結論は、
「相手に期待しないこと」
冷たく接する訳では無い。ただ相手をシンプルに見ること。
自分の先入観だったり、こうしてほしい、とか、こうあるべき、みたいな何十にも重なったフィルターを取っ払う。それこそ、めがねを外すみたいに。
長くいればいるほど、合わない価値観、嫌な部分、いろいろ見えてくる。でもそれは、その人の幹じゃない。
時には、めがねを外した世界で世界をシンプルに見る。
「好き」「嫌い」の二極化された感情で、大事な縁を失わないように。
来年はどんな年になるだろう。