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(これは8月中旬の話) 「最後にやり残したことをやろう」 仕事終わりに僕らは話し合った。 別に奴が死ぬわけではない。 余命はわずかだが。 (#7に詳細) ただ、本当に奴が死んだと思ったことがあった。 考えたら常に奴は死と隣り合わせの日々を送ってきたかもしれない。 数年前にバングラデシュのとある街で爆破テロが起きた。 その時テレビを見ていた僕に、 20代男性で同じ地元の日本人がテロに巻き込まれて亡くなった という訃報が速報で流れこんだ。 即座に奴の顔が