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能登復興支援に学ぶ ~思い出すのは石原慎太郎さんの言葉~
10月12日~13日の2日間で、青年塾東海クラスのフォロー研修を行いました。
そもそも「青年塾って何?」という方は、こちらをご覧ください。
https://www.seinenjuku.net/#top
今回のテーマは「復興支援に学ぶ助け合いの実践」です。
このテーマに基づいて、初日は総勢39名で能登半島の輪島に行ってきました。
元旦に起きた能登半島地震だけでなく、9月の豪雨による被害もあり、私たちも何をすることが最も喜ばれることなのかが正直分かりませんでした。
そこで現地の方とも事前に打ち合わせをし、次の2つのことをしました。
1つ目に行ったことは、芝刈りです。
洪水の影響による泥出しなどの選択肢もありましたが、現地の方からは、人海戦術ができる人数ということもあり、草刈りを依頼されました。
その理由は、次のようなことです。
この地方の住居は、茅葺き屋根が主流です。
茅葺き用のススキは、毎年100束ずつ確保して10年ほど貯めて茅葺きを葺き直すそうです。そのススキを収穫する11月に向けて周囲の芝を刈る必要があるが手が足りない状況とのことです。
被災地では、緊急度の高いことだけではなく、日常を取り戻すために必要なこともあるのだと改めて実感しました。
そして2つ目に行ったことは、午後からの炊き出しです。
能登半島の皆さんは、今でも仮設住宅に暮らし、以前の日常を取り戻せていない人が多くいるのです。
そこで今回私たちは、周辺に88世帯の仮設住宅がある輪島市の三井公民館というところで、150食分の炊き出しをさせていただきました。
何よりも嬉しかったのは、食べに来てくださった方たちの笑顔です。
人間にとって胃袋が満たされることがいかに幸せなのか。
言い換えれば、私たちは日々の中でどれだけ恵まれているのか。
そして、人と人が助け合っていくことが、いかに大切なことなのかを学びました。
また、以前東日本大震災の後に、福島の瓦礫を東京で受け入れることに対して「東京都民から批判があることについてどう思うか?」と記者から聞かれた石原都知事が答えていた内容を思い出しました。
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誰のせいでどうすんの!?
力のあるところが手伝わなかったら、しょうがないじゃないですか。
みんなもう自分のことしか考えないから。
日本がダメになった証拠のひとつだよ、そういうの。
何も放射線がガンガン出るものを持ってくるわけじゃないし、測って何でもないから持ってくるんだからね。
東京だってバカじゃありませんよ。
そんな声には「黙れ」っていっときゃいいんだよ。
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日本人として、助け合うことが当たり前だということ。
まさに私たちが青年塾で学んできた神髄を、この度のフォロー研修で学ぶことができました。