2つの自動販売機の売上が違う理由
当社の前の道路には2つの自動販売機(以下:自販機)が並んでいましたが、先日1台を道路から少し離れた奥に移すことになりました。
その時の決め手は、ズバリ売上でした。
つまり売れている自販機をそのままにして、もう1台を奥に移したのです。
しかし同じ場所に並んでいた自販機には、どんな違いがあったのでしょうか?
その答えは、商品や価格ではなく、思いやりだったのです。
その思いやりを実践していたのが、飲料の詰め替えのためにボトルカーでやってくる青年でした。
まずこの青年は飲料の詰め替え時に、自販機の掃除をかかしません。適当にはやりません。
飲料やお釣りの取り出し口も丁寧に掃除します。
当たり前のことかもしれませんが、当たり前の実践をしているから、素敵なのです。
このせいなのか、隣にあった自販機よりもこちらで飲料を買う社員が多いのです。
さらにこの青年は、飲料の詰め替え時にボトルカーを自販機の前に停めずに、片側一車線の反対側に停めるのです。
飲料の入れ替え作業がしにくいだろうし、そんなに車の通りが多い道路ではないのになぜ??
それは自販機の前に停めると、隣の会社の入り口に少しかかってしまうからです。
それでクレームがくることはきっとなく「そのくらいいいじゃん」というレベルですが、必ず反対側に停めるのです。
そんな思いやりが、間違いなく売上に影響しているのです。
常に「お客様の立場に立って考える」ことが、商売の原点ですが、それをここまで実践することで初めて差別化に繋がっていくのだろうと感じました。
どこで誰が見ているか分かりませんが、どこで誰に見られていようと、良い行いを実践していればそれが当たり前になり、企業の当たり前レベルが上がっていくのです。
そんな1人1人の実践が企業の成長に繋がっていくのだと、改めて認識することができました。
ちなみにその自販機とは地元プロサッカーチーム(ツエーゲン金沢)とのコラボ企画でもある「ツエーゲン金沢モデル自販機」でした。
当社には「ツエーゲン金沢モデル自販機」が3台あるのですが、応援メッセージが流れるような自販機もありますので、ご興味のある方はぜひ!!