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夢は『介護学』を創ること。介護のオールラウンダー・カズさんに取材!|SPACEメンバーインタビュー⑥
こんにちは!
「すべての人に、カイゴリーダーシップを」
をビジョンに活動するKAIGO LEADERSが運営する、
今をときめく介護コミュニティ『SPACE』の恒例企画、
かいスぺインタビュー✨
記事担当は、
KAIGO LEADERS運営メンバーのしゅうです☆
よろしくお願いします!
今回の紹介メンバー
今回の紹介メンバーは、
京都で現場介護を17年続けつつ、
グループホーム管理者も務めながら、
母体の法人が手がけるプロジェクトを推進し、
若手や外部法人の教育・研修も担う、
そんなてんこもり
(もはや神)
介護のオールラウンダー、カズさんです!
いろいろな活動をされていて
面白い話が聞けそうだなと思い
インタビューさせていただきました~!
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ゲームからSPACEを知る
趣味のゲームを通じ、
コミュニケーションアプリDiscordを
教えてもらったことが
最初のきっかけだそうで。
このDiscordを使った介護のコミュニティをつくりたい!
と考えたカズさんに知人から、
「それだったらKAIGO LEADERSが似たようなことやってるよ」
と教えてもらったとのこと。
そんな面白い経緯を辿ったカズさんが
最初に取り組んだのは、
KAIGO LEADERSの活動のひとつ、
『KAIGO MY PROJECT』でした。
KAIGO MY PROJECTとは?
KAIGO MY PROJECT、通称:マイプロは、
自分の職場で、あるいは業界で、
抱える問題意識をもとに動きたい人を
応援する連続のワークショップ。
全国各地から集まった多彩なメンバーや
OG・OBのメンターとともに
密度の濃い3カ月に取り組むプロジェクトです。
オンラインコミュニティ『介護の湯治場』の立ち上げ
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マイプロは今期で26期を迎えます。
その25期に参加したカズさんに参加理由を聞いてみました。
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「気軽に介護のことを話せる場をつくりたかったんです」
と話すカズさん。
ふらっと寄れば誰かがいて、
ふんわりつながって
気づいたら話し込んでいる。
そんな近所のお風呂屋さんをイメージして
「介護の湯治場」と名付けたのだそう。
ずっと1つのところに勤めていると
自分自身をふりかえることもできないし、
新しい可能性を見つけることもできない。
職場だとなかなか気軽に話せないしと
モヤモヤしていたカズさんにとって
マイプロは求めていた居場所をつくる
絶好の機会となったようです。
さてさて、カズさんによる宣伝タイムスタートです!!☺
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カズ「介護の湯治場は、介護や医療の現場で働くさまざまな職種や立場の方が集まってできています😊現場で起こるたくさんの事例や体験をシェアし、考え方やスキルなどの幅を広げて、対応の引き出しを増やしていくことが主な目的です。時には介護を根本から考えてみたり、IT化ICT化について考えたり、様々な視点で話していきたいと思っています。現在メンバーは11名。医療介護の業界に長くいる人が多めです。しかし介護は発展途上の仕事だと考えているので、若く可能性を考えられる人もどしどし入ってきてほしいと思っています。お気軽にご参加下さい(^^)/」
今後やっていきたいこと
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そんな活動的なカズさんに、
今後SPACEで、あるいは人生で
やっていきたいことについて聞いてみました。
SPACEでやりたいこと
カズ「SPACEでは、メンバーの皆さんとの交流の中で自分自身の考え方や価値観をふりかえる機会をつくっていきたいと考えています。年齢関係なく同じ想いをもった方たちとフラットにつながっていきたいと思っています。」
夢は『介護学』を創ること
気づいたら18年目に突入していた介護の世界。
現場、管理者、教育研修、ICT、さまざまな視点で
さまざまな課題を目の当たりにしてきたという。
特に課題を感じたのは「教育面」
同事業所の若手や外部法人に赴き
教育研修を実施してカズさんが気づいたのは、
高いレベルの話ができない、ということ。
施設によって方針が違う。
個人によって流儀が違う。
それゆえ新人に向けた基本は教えられるけど、
中堅にスポットライトをあてた教育ができない。
だから介護の質もあがっていかない、
と感じたんだとか。
そしてもうひとつ、
カズさんが着目している課題は
介護職に就くまでの過程。
例えば医師や看護師は
学校という1つの哲学を
長い年月をかけて誰もが画一的に習得し
ある程度の質が担保された状態で
働き始めることができる。
いっぽうで介護職は
無資格(=教育者によって質が左右される)でも
働き始めることができ、
現場を経験する中、
つまり、ステップアップの土壌が異なる環境下で
それぞれが介護のキャリアを積んでいく。
これは働く職員にとっても
ぶつかり合いの原因
ひいては離職の要因ともなり得る。
加えて利用者にとっても
質の低い介護を提供されてしまう
という負の可能性だってある。
「介護は間口が広い分、誰でもできると思わせてしまう。介護職の介護に対する熱量も少ないし、社会的地位も低いまま。だから介護職の登竜門=『介護学』を創りたくなったんです。」と熱意を語る。
カズさんの夢は、介護を可視化・言語化すること。
そして医学、看護学に並ぶ介護学を創ること。
そのために今、京都大学の教授を
『介護の湯治場』のアドバイザリーとしてお呼びし、
「学問の成り立ち」について勉強中とのこと。
若輩ながら私も強く共感させていただきました!
介護の学校もあったらな、なんて妄想して聞いておりました☺
それではカズさんのこれからのご活躍を楽しみに
かいスぺインタビュー記事を終えさせていただきます。
次回のメンバー紹介もお楽しみに!
これまでのSPACEメンバー紹介
Vol.1 介護未経験の私が感じるコミュニティの価値(桑村美奈子)
Vol.2 行動につながるきっかけがある場所(盛島和宏)
Vol.3 職場を離れて介護を見つめなおす場(森田華代)
Vol.4 研究職の性?!介護業界を深掘りするために飛び込んだSPACE(大島直史)
Vol.5 超高齢社会の中で、ポジティブに介護を受け止め発信できる場所(佐久間友弘)
SPACEの入会は毎月2回、10日と25日!
◆介護のオンラインコミュニティ「SPACE」詳細と申込
https://heisei-kaigo-leaders.com/projects/space/
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