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かいスペ体験記~「つながることで、超えていく」

こんにちは。SPACE(#かいスペ)は”介護”に関心をもった仲間が集うオンラインコミュニティです。

今回の「かいスペ体験記」を書いてくれるのは、さじま~る。KAIGO LEADERSの運営メンバーとして、東京でのイベントをオンラインサテライト配信イベントとして富山で成功させたのは懐かしい思い出です。KAIGO LEADERSやオンラインコミュニティ”SPACE”に関わることでさじま~るに起きた変化について伺ってみました。

■プロフィール■
さじま~る
【仕事】
医療福祉系の事務職
さじ好務店代表
【趣味】
料理、食べ歩き、旅行、スポーツ観戦

さじま~る:https://twitter.com/tasedai_co

こんにちは。かいスぺ民のさじま~るです。KAIGO LEADERSのSPACE(以下『かいスぺ』)にはオープン当初から参加しています!普段は病院の事務職ですが、社会教育士、多世代・地域交流コーディネーターとして地域においてつながりや場づくりを行っています。

先日、今年で40周年をむかえる医療福祉関連の勉強会組織で、かいスぺのコミュニティマネージャーのまさまさとダブル登壇してきました。テーマは「医療福祉人に必要なサードプレイス」。

第486回:これからの福祉と医療を実践する会

お話しするにあたり、自身の半生を棚卸しすることができました。今回は、講演内容から抜粋し、介護との出会いからかいスぺメンバーに至るまでの経緯をシェアしたいと思います。

違和感を見つめる。

長年、医療機関で勤務していた私が介護と出会ったのは2014年。富山市にある「あしたねの森」という施設の立ち上げメンバーとして出向したのがきっかけでした。介護現場に身を置くようになり、”くらし”と密接につながっていることを実感してきた私には、だんだんと違和感が生じるようになりました。

地域の皆さんにとっては、病気になったら病院へ行くように、介護施設は介護が必要になってはじめてお世話になるところ、という感覚。同様に、スタッフにとっては、利用料の対価としてサービス提供しているのだから、すべて自分たちで対応しなくてはならない、という感覚。つまり、地域と福祉施設には”固定観念”という高い壁があったということ。

つながりに気づく。

あしたねの森は、一つの敷地の中にデイサービスや特養とともに、保育園、学童、放課後等デイサービスが併設されています。当然のように、利用者さんは介護士が、園児は保育士が担当していますが、利用時間内に多世代交流の機会を設けました。すると、利用者さんと園児がおたがいに”笑いあい、学びあい、支えあう”という関係性が自然に出来上がっていったのです。

やわらかく考える。

多世代交流が日常的になり、近くの神社や駅など活動範囲が広がると、見聞きした地域の皆さんが少しずつ顔を出してくれるようになりました。最初は見学や慰問で来られる方がほとんどでしたが、お話をうかがっていると、地域の皆さんの困りごとや要望を叶える場所として、施設が最適なのではと考えるようになり、フラダンスやサッカー教室など、継続的な関わりをしていただきました。すると、自分の好きなこと、得意なことで楽しい時間を提供してくださるようになり、結果として地域や世代を超えたつながりの場がたくさん生まれたのです。

思いをシェアする。

開園から数年後、おかげさまで全国から見学依頼をいただくようになったのですが、対応していく中である疑問が。

自施設や近隣施設以外のことを知らなすぎる、全国にはもっと素晴らしい取り組みをしている施設があるのでは?

そんな疑問が生じた私が介護系雑誌で目に入ったのが、KAIGO LEADERS発起人、秋本可愛さんの特集記事でした。その後、KAIGO LEADERSの活動説明会でお話を伺ったのですが、想いを持った人が学びあい、高めあう場づくりをしていることを知り、PRESENTというイベントに参加しました。

上京、現地参加したのですが、イベントの完成度、学びの質、参加者同士の一体感、どれをとっても素晴らしく、忘れられない一日に。そして、こんなイベントを富山でも開催したいと強く思うようになり、運営スタッフの方に相談しました。

富山にもこの熱量を伝えたい。イベント開催したい!

まず動いてみる。

現地イベントに参加してから5か月。オンライン中継の形ではありましたが、富山でもイベントを行うことができました。

現地イベント参加後、私はKAIGO LEADERSの運営メンバーとして携わらせていただくことに。当時は富山にメンバーはおらず、無謀なチャレンジだったかもしれませんが、運営スタッフの熱い遠隔サポートや参加者の皆さんにも助けられ、無事に開催することができました。この時、運営スタッフの前向きな受容がなければ開催に至っておらず、かいスぺメンバーにもなっていなかったのかもしれません。動き出せば案外何とかなるもんだ、と思った瞬間でした。

コミュニティになじむきっかけ。

日々のくらしの中で壁にぶつかったり、悩んだりしたとき、皆さんはどのように解決していますか?私は家族にも職場の同僚にも相談できないようなことがあると、時々Bar(バー)に顔を出します。お酒を楽しむだけではなく、他愛のない話をバーテンダーさんとすることが目的だったりします。それが行きつけになってくると、お互いに本音を語り合えるようになる。

Barって最初はなんとなく敷居が高く、初めて行くお店に入るのはちょっとした勇気が必要ですよね。オンラインコミュニティも最初、そんな印象を持っていました。実は私、極度の人見知り。オンライン上で参加者の皆さんとコミュニケーションがうまく取れるか、また介護職ではないことからアウェーの状況になってしまうのではないか、と不安だったのです。

しかし、そんな気不安はすぐに打ち消されました。かいスぺにもいたんです、バーテンダーが。バーテンダーの役割を担っていたのは、KAIGO LEADERSのコミュニティマネージャー。彼は私の気持ちを察してか、すぐにきっかけや参加への後押しになるような声がけをしてくれたのです。その後も、意見を押し付けてくるのではなく、常に問いを投げかけてくれるので、自然と自分なりの答えが出せたり一歩踏み出せたりするようになりました。

※オンラインコミュニティSPACEは、入会直後の方が安心してSPACEに参加していけるイベント「はじめてのSPACE」を毎月開催しています。

居心地のよいサードプレイス、かいスぺ

かいスぺメンバーの職種や参加目的は様々ですが、共通しているのは『介護に関心のある』こと。だからこそ、だれかが挙げた疑問や質問に対して関心が生まれ、多角的なディスカッションが生まれる。そして、何かしたいと思ったときに後押ししてもらえる。いつの間にか、かいスぺは自分にとって居心地のよく、オンラインでありながら井戸端的な関わり合いができるコミュニティとなり、魅力的なサードプレイスになっていました。

かいスぺに参加してまもなく3年。もし参加していなければ、全国の素晴らしい取り組みや熱い想いを持った仲間たちと出会うことなく、自分の視野も拡がっていなかったことでしょう。何より、ここで学び成長できたのは、誰かから与えられたものではなく、仲間と関わり合いながら能動的に身についていったことはとても大きな財産です。介護に関心のある方にとって、かいスぺは素晴らしいサードプレイスであると保証します!

■編集後記■
一番最後の文章「もし参加していなければ、全国の素晴らしい取り組みや熱い想いを持った仲間たちと出会うことなく、自分の視野も拡がっていなかったことでしょう。何より、ここで学び成長できたのは、誰かから与えられたものではなく、仲間と関わり合いながら能動的に身についていったことはとても大きな財産です。」が刺さりました。 2013年、東京で活動を始めたKAIGO LEADERSが富山でのオンラインイベントができたこと、オンラインコミュニティがこうして広まっていくことは、さじま~るのような、自分が暮らす地域、自分が働く組織で一歩一歩踏み出している人がいるからだということを改めて感じました。 私自身も、コミュニティマネージャーとして、お互いがよい影響をもたらしあうコミュニティにこれからもなっていくよう、頑張ろうと思います。ありがとう。  (まさまさ)

オンラインコミュニティ「SPACE」について

「SPACE」は、“介護”に関心を持った仲間が集うオンラインコミュニティです。組織や地域を越え、前を向く活力が得られる仲間とのつながりや、 自分の視点をアップデートできる新たな情報や学びの機会を通じて、 一人ひとりの一歩を応援できるコミュニティを目指しています。入会できるタイミングは、毎月1日と15日の2回です。詳しくは以下をご覧ください。


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