かいスペ体験記-「田舎住みのわたしが全国のひとと繋がった」-
こんにちは。SPACE(#かいスペ)は”介護”に関心をもった仲間が集うオンラインコミュニティです。今回の「かいスペ体験記」を書いてくれるのは、かたちゃん。かたちゃんは、どのようにKAIGO LEADERSのオンラインコミュニティSPACE(通称:かいスぺ)と出会い、そこでどのような活動をし、今に至るのでしょうか。さっそく、みてみましょう!
地方の田舎住みのわたしが全国のひとと繋がった。
【わたしとは】
わたしは、総合病院の理学療法士のひとりです。これまでの仕事は、総合病院で急性期のリハビリテーション(以下、リハビリ)を数年経験した後に、介護老人保健施設(以下、老健)へ異動となり介護保険分野でのリハビリ職員として5年勤務しました。そこで、病院で行う治療のリハビリと、維持を目的としていることが多い老健でのリハビリの違いに大きく戸惑い、介護士さんの人員不足を、リハビリ職員で介護力をカバーすることも仕事だと感じました。また、「ここは姥捨て山と聞いている。ここに行ったらみんな死んで帰ってくると聞いてきた。」と利用者さんに言われたことがあり、そのときはすごくショックで、施設の抱える課題を目の当たりにしました。
このような課題について、全国どの施設でも人員不足により同じ境遇に立っているのかどうかということと、同じ地域の老健施設のリハビリ職員はどのように働いているのかを知りたくなりました。
そこで「老健 リハビリ」や「地域 介護施設」などと様々なワードを組み合わせて”ピン”と直感が来る施設を探しました。すると、わたしがそれまで知っていた老人ホームの概念が改められる施設が、県外にはたくさんあることを知りました。
上記のアンダンチのように高齢者だけじゃなく、地域に住む小さい子から大人までが集まれるような介護施設があることを知り、わたしの思っている”施設”の概念を覆すことができたきっかけとなりました。
SPACEとの出会い
SNSを通して、わたしが興味を持ちそうな魅力的な施設の情報が次々とWebに上がってくるようになり、そこでKAIGO LEADERSを知ることになります。そして、介護に関心ある仲間が集うオンラインコミュニティ「SPACE」に出会いました。
まずは、同じ介護に興味がある人と繋がりたいと思っていました。そして、この組体操の絵のように、私もまずは誰かの支えになりたい、そしていつか自分が何かにチャレンジしたくなった時に頼りたいと思いました。
しかし、田舎ののんびり屋のわたしには心配がありました。こんなわたしでも迎えてくれる場所なのか、なにか自分の意見を発言しないと追い出されてしまうのではないか心配でした。足踏みをしている状態でいたところ、一歩を踏み出させてくれたのが、KAIGO LEADERS主催のイベントでした。
【イベントへの参加からSPACEへ】
イベントゲストは、東京都西国分寺市でカフェを経営されている影山知明さん。わたしが仕事で悩んでいるときに、著書の本を読みファンになった方でした。その影山さんをイベントのゲストにお迎えするコミュニティは、きっと安心する環境をつくってくれる方が集まっているのだろうと確信しました。そこでは、そのイベントに参加した時に、笑顔で進行するスタッフに癒され、ゲストの話を聞いた後に参加者同士でグループをつくり対話する時間がとても楽しくコミュニティの居心地の良さを感じ、そのままオンラインコミュニティSPACEに介入することにしました。
【SPACEの一員となる】
SPACEでのわたしの楽しみ方は、月1回定例会への参加や、イベントアーカイブを観ることです。
その他にも、焚火の映像を囲んでお話しする”いまここアワー”が好きです。特に話題が決まっておらず、そのときのメンバーで生まれる空気感が魅力的です。
SPACEの中であったり、働いている職場を通してやりたいことを形にしていくSPACEのメンバーと関わる中で、わたしのエネルギーが発動する種はなんだろうと考えてみると、わたし自身がモヤモヤを感じているときでした。モヤモヤと感じるものは最初は言葉にもならないもので、放っておくといつの間にか、ことばにも成らずに消えてしまうこともあります。
【KAIGO MY PROJECTへの参加】
そのモヤモヤしていたものを言葉にしていきたいと感じ、KAIGO MY PROJECT「あなたの中の違和感は 未来をよくするはじめの一歩」に後押しされ参加することに決めました。
わたしには認知症の90代の祖父母がいます。祖父母は70代の頃は活発に旅行したり、カラオケに出掛けたり、近所の人とお茶のみをして過ごしていました。わたしもそのお茶の時間に混ぜてもらい、持ち寄った自家製漬物を食べるのが好きでした。そんな祖父母は、一緒に過ごしていた仲間たちが地域からいなくなることで、家にこもるようになりました。そんなときに「デイサービスに行ってはどうか」と様々な人から提案されますが(わたしも言っていました)身体介護が必要ではない祖父母に、主介護者である母は介護保険を利用することに消極的でした。では、こもりきりの生活からよりよい生活を送るためには、どうしたらいいかモヤモヤしていました。
このモヤモヤをマイプロを通して、プロジェクト化させていただきました。3か月間本気でこのモヤモヤにぶつかり、感情を言葉として紡ぎます。運営の方やメンターさんに自分のまとまらない想いを聞いてもらうことで、自分は何ができるのか考え、みなさんの見守りがあるおかげで行動まで移せました。普段、行動にするのには自信がない自分自身も、誰かと想いを共有し、「ここはどういうこと」→「どうしてあなたがやるの」→「いいね」をもらえることで、さらにエネルギーが沸いて行動に移せました🌳
マイプロで言語化した想いを、最終発表でプレゼンすることで、自信に繋がります。自身が抱えるモヤモヤを誰かに伝えることはとても勇気が必要です。マイプロに参加したことは、わたしにとっては、わたしが抱えていたモヤモヤを身近な地域の誰かに想いを伝えるための準備となりました。
マイプロは、3か月でプログラム自体は終了となりますが、それからがはじまりです。マイプロで一緒に25期に参加したメンバーの活躍や、OBOGの活躍をみたり、OBOGと繋いでもらうことで、日々過ぎていく日常に自分のマイプロを更新し続けるエネルギーが沸いてきます。そんな継続的なつながりのあるSPACEは、わたしにとっていつでも帰れる安心できる場所になっています。
まとめ
”介護”について、考えたくなった時にふらっと立ち寄ってほしい場所がSPACEです。あなたの友だち、となりの誰かも”介護”と無関係ではないと思います。家族が介護が必要な状態になる、知り合いが介護しているかもしれない、今は直接関係がない人も、いつか絶対介護について考える日がくる。そして、自分はどんな老後を過ごしたいか、介護が必要になった時に、社会資源がどのような形であることが理想なのか、そのような理想の仕組みになるように今から、私達世代から考えていくことが必要ではないかなと思います。わたしはSPACEに出会って、介護についていつでも話せる仲間が増えたことが、とても嬉しく、心強いと感じています。
オンラインコミュニティ「SPACE」について
「SPACE」は、“介護”に関心を持った仲間が集うオンラインコミュニティです。組織や地域を越え、前を向く活力が得られる仲間とのつながりや、 自分の視点をアップデートできる新たな情報や学びの機会を通じて、 一人ひとりの一歩を応援できるコミュニティを目指しています。入会できるタイミングは、毎月1日と15日の2回です。詳しくは以下をご覧ください。