見出し画像

デイサービスの送迎がつらいあなたへ:負担を軽減するためのヒント


デイサービスには必ずついてくる送迎業務。
利用者の安全を守る重要な仕事の一つです。

しかし、この送迎業務に負担を感じている方も多いのではないでしょうか?


普段運転する方ならまだしも、運転歴が浅かったり、仕事でしか運転しないような方だと尚更。
自分や家族だけならまだしも、利用者を乗せるとプレッシャーが違いますよね。
その上、送迎範囲の土地勘がなかったり、大きい車だったり、狭い住宅街だったり…。

僕も免許をとったのはこの仕事を始めて数年たってからで、
しかも合宿で車も人も少ない田舎に取りに行ったので、都会に戻ってきてからの運転はドキドキでした。

その上、ちょっと体調を崩してドクターストップがかかってしまい、しばらく運転しない期間があったので、正直今でもあまり得意ではありません。

しなくて済むならしたくない。
それが本心です。

でも送迎がないとデイサービスははじまりません。
デイサービスの求人をみてもほとんどが送迎業務が必須要件となっています。

そこで今回は、
デイサービスの送迎業務を負担に感じている方に向けて、負担に感じてしまう理由を整理し、それを少しでも軽減するためのヒントをお伝えします。


送迎業務が負担なワケ


・命を預かっている責任

これをプレッシャーに感じている方は多いのではないでしょうか。

自分一人や家族と買い物に行くのとは、わけが違いますよね。
私生活での運転にそこまで抵抗はないものの、利用者の命を預かっていると考えると緊張感が段違いです。

・運転そのものの負担

普段ほとんど運転をしない
過去にぶつけてしまったり事故を起こしかけたことがある
というような方の場合は特に、
運転に不安を感じてしまうのは無理もありません。

運転には向き不向きがあるとかセンスだとかよく聞きますが、
自分には向いてないんだろうなぁと思っている方には送迎業務は多きなストレスになるでしょう。

・慣れない道を運転する

プライベートで知っている道と土地勘のない知らない道を運転するのでは、心の持ちようも変わってきます。
ただでさえ利用者の家までの道を覚えるのは大変なのに、時間指定の道が出てきたり、狭い道で対向車が来てしまったりしたらもうパニックです。

・慣れない車を運転する

車によってブレーキやアクセルの効き具合だったり、視界の高さや広さだったり、シフトレバーの形状だったり…それぞれ違います。
自分の家の車であればなんとなく感覚は掴めているけれど…と思う方も少なくないでしょう。

しかも仕事上での運転となると、いつも決まった車に乗るとは限りません。今日は軽の小さい車だけど、明日はハイエースなんてこともあります。

慣れない車での運転ということも不安要素の一つでしょう。

・時間管理のプレッシャー

送迎は決められた時間で複数の利用者を安全に送り迎えする必要があります。
送迎時間が遅れることでクレームに繋がるなんてことも…。
そのため、予定通りにいかないと焦りやストレスを感じやすくなります。

送迎業務の負担を軽減するためのポイント


・慣れれば負担は軽減する

よくいる送迎専門スタッフのおじちゃんのように、長年運転をしていた方でもない限り、最初は誰しも不安を感じるものです。

でも何事も「慣れ」です。
怖いから無理!と最初から諦めるのではなく、時間がかかってもいいのでとりあえずは前向きに取り組んでみましょう。

僕も送迎業務を頼まれたときは、上司にお願いして練習に付き合ってもらいました。
「もう大丈夫だな!」と言われても、「いえまだ無理です。」とはっきり伝えて隣についてもらいました。

時間がかかってもいいんです。
自分が「もう大丈夫だな」と思えるまで、しっかりと練習しましょう。

・添乗者にサポートしてもらう

デイサービスの送迎車には、”運転手一人、添乗者一人”これが基本です。というかこうあるべきです。

添乗者なしということも多くあるようですが、添乗者が一人つく場合は添乗者にサポートをお願いしましょう。

  • 曲がる時は歩行者や車が来ていないか一緒に確認してもらう。

  • バックする際は、降りて後ろを見てもらう。

  • 利用者宅までの道が不安な場合は案内してもらう。

素直にお願いすることで、少し気持ちが楽になるでしょう。

添乗者がいない場合は、管理者などに添乗者をつけられないか相談してみましょう。

・事前にルートを確認する

いきなり知らない道を運転するのは怖いものです。
可能であれば、事前に実際に運転ルートを確認しに行く時間を作りましょう。
時間を確保することが難しい場合は、Googleマップのストリートビューがおすすめです。

道がわからなくなって焦ってしまうことも減りますし、ここの道は狭かったなとかここは時間指定で通れなかったなとか、事前に確認をしておくことで心に余裕が生まれ、安心して運転することができます。

・定期的に車両点検を行う

安全に送迎を行うためにも定期的な車両点検は欠かせません。
送迎者は毎日のように使用するため知らないうちに消耗や不具合が進行していることがあります。

実際僕は送迎中に車が故障し止まったことがあります。
真夏の炎天下の中道の途中で動かなくなり、エアコンも効かない…。車内には高齢者。かなり焦りましたし、その後の運転はさらに負担になりました。

こんなことが起きないよう、
そしてそんなことが起きたらどうしよう…という不安を少しでも軽減させるためにも、定期的な車両点検は必ず行いましょう。

・ゆっくりでもいいから丁寧に

運転に慣れていないと、道路に出た瞬間に不安になったり焦ったりしてしまいますよね。
周りの車にこいつ下手くそだな、遅いなぁと思われていないかなとか、クラクション鳴らされないかなとか。狭い道で対向車がきたらどうしようとか…。

でもやはり、安全第一です。

教習所で習ったこと、道路のルールをしっかり守っていれば間違いはありません。
道路に出ると色んな車がいますが、焦らず丁寧に自分のペースで運転しましょう。
無理をして事故を起こすよりよっぽどマシです。

・運転業務が負担だと素直に相談する

それでもどうしても無理な場合は、管理者や上司に相談して運転業務から外してもらいましょう。

送迎業務でストレスがかかり、体や心を壊す必要はありません。
一度素直に話してみましょう。

僕自身、かなり負担を感じて、上司に相談して一時的に送迎業務を外してもらったことがあります。

デイサービスの仕事は送迎だけではありません。
出来ないのであれば他で頑張る姿勢を見せればOK。
自分にできることを人一倍頑張りましょう。

上司にそんなこと相談できない。
相談したけど嫌な顔をされた。

そんな時は、運転業務を必須としないデイサービスに転職するのもアリかもしれません。
母体が大きい企業であれば、運転専門のスタッフがいる所は多くあります。そういった所で働きましょう。

デイサービスにこだわりがなく、ただ介護の仕事がしたいという方であれば、送迎のない入居型施設など、施設形態を変えてみるのも一つの手段だと思います。

おわりに


送迎業務はデイサービスには欠かせない重要な仕事ですが、利用者の安全を守る責任が大きい分、負担を感じる方も多いかと思います。

利用者の安全と笑顔を運ぶという大切な業務だからこそ、職員自身も心に余裕を持って取り組める環境であることが重要です。
ご自身の小さな努力も必要ですが、一人で抱えきれないときは周りに相談してみて、決して無理はしないようにしましょう。

今回ご紹介したことが、送迎業務に関わる方にとって少しでも役立つヒントとなり、あなたの負担軽減につながれば幸いです。

毎日の業務が安心安全、快適に行えることを願っております!


いいなと思ったら応援しよう!