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認知症ケア指導管理士とは?試験概要、メリットや試験対策を解説!

認知症ケア指導管理士は、認知症の方への適切なケア、ケアを行う方への指導・管理を行える人材の育成など、認知症ケアに携わる方の専門性向上を目的に作られた民間資格です。

この資格、初級であればどなたでも受験可能。
介護系の資格は実務経験が必要なものが多いですが、介護未経験の方でも気軽に受験することが出来ます。

また、初級に合格することで、上級の受験資格も得ることが出来るので、ステップアップも期待できます。

この記事では試験の概要、勉強方法や合格率、資格取得のメリット等をお伝えしていきます。
認知症ケアに携わっている方はもちろん、認知症ケアに興味があるという方はぜひ参考にしてみてください。


▼試験概要


  • 試験日程…… 7月と12月の年2回

  • 出題方法…… 全60問(五択マークシート方式)

  • 合格基準…… 総得点の7割が基準(問題の難易度で補正あり)

  • 合格率……… 59.9%

  • 費用………… 一般:7500円
          学生:4000円


●出題範囲

  1. 認知症高齢者の現状

  2. 認知症の医学的理解

  3. 認知症の心理的理解

  4. 認知症ケアの理念と認知症ケア指導管理士の役割

  5. 認知症ケアの実践

  6. 日常生活支援

  7. 認知症への薬物療法

  8. 認知症への非薬物療法

  9. 認知症ケアにおける社会資源

  10. 応用問題(時事問題など)


▼資格取得のメリット


・認知症ケアの知識が身につく


医療や介護現場で働く方のスキルアップを目的とした認定資格です。
認知症の種類や特徴、ケアの方法など基本的なことから
その家族やまわりへのサポート、社会資源についてなど、認知症ケアを総合的に学ぶこと可能です。
知識が身に着くことで、より良い支援の提案が出来たり、自信と余裕を持って働くことが出来るようになれば自身のストレス軽減にも繋がります。

・仕事のステップアップに繋がる


この資格が直接的に昇進やポジションアップに繋がるわけではないかもしれませんが、現場での活躍は期待できます。資格を通じて得た知識やスキルを現場で生かすことで、スタッフや利用者、ご家族からの信頼を得るきっかけになります。
認知症の利用者増加している中で、適切なケアを行い、評価が積み重なることで責任ある仕事を任される機会も増えてくるかもしれません。

・転職で有利に働く可能性あり


認知症は年々増加し、2025年には700万人を超えると言われています。
それに伴い、認知症ケアに力を入れる介護施設も増えてきています。
認知症ケアに関する専門性や資格を取得した高い意欲をかわれ、転職の際に有利に働く可能性もあるでしょう

▼資格取得デメリット


・資格手当がつかない


給料UPのために資格取得を目指される方も多いと思いますが、僕の経験上、この資格を取得して手当がついたことはありません。
残念ながらこの資格を保有しているからと言って手当がつく会社はほとんどないでしょう。
国家資格でないことや受験のハードルの低さから、今後も手当がつくようなメジャーな資格にはならないと考えます。

・更新料がかかる


2年に一度の更新が必要で、更新料が5000円かかります。
講習等の必要はありませんが、手当のつかない資格に更新の費用がかかってしまうのが、一番のデメリットなのではないかと思います。

▼勉強方法


第1回~第28回(2010年7月~2023年12月)認定試験累計受験者数

受験者累計・・・38,774名
合格者累計・・・23,239名
合格率  ・・・59.9%

一般社団法人総合ケア推進協議会HP


この数字を見て、楽勝と捉えるか難しいと捉えるかは人それぞれだと思いますが、個人的には独学で十分合格は狙えます。

試験対策講座なども行われているようですが、受講料は30000円。
独学であれば公式テキスト代2200円で済むので、おすすめはしません。

ちなみにテキストは公式が出しているもののみで、試験問題もこのテキストに基づいて出題されるので、これ一冊をマスターしてしまえばOKです。

ちなみに僕の具体的な勉強方法としては、

<試験2か月前>
テキスト購入。
ざっと目を通して重要箇所をノートにまとめる。

<試験1か月前>
確認問題をひたすら解く。

答え合わせ。
躊躇いなく正解出来たもの⇒「〇」
少し迷ったもの⇒「△」
不正解・勘で解いたもの⇒「✕」

の印をつける。

「△」と「✕」の箇所は、テキストやまとめたノートを見て復習。

ひたすらこれを繰り返す。

これで一発で合格出来ました。

ちなみに、過去問題集はほとんど出回っていません。
ネットで探すと予想問題集という形で取り扱っているところがありましたが、金銭面等を考え使用しませんでした。

資格試験では、いつも過去問を解きまくるという勉強方法で挑む僕にとっては少し不安はありましたが、
結果的に合格ラインをはるかに上回り合格出来たので、公式テキスト一冊の独学で十分合格は可能でしょう。

▼認知症ケアのスキルアップにぜひトライを!


「認知症ケア指導管理士」は、医療や介護現場で働く方のスキルアップを目的に作られた資格です。

資格を取得したからと言って、直接的に給料UPやポジションUPに繋がることは考えにくいですが、スキルアップは確実に期待でき、自身の強みになるでしょう。

高齢化に伴い認知症の数も増えてきている今、認知症のスペシャリストを求めている企業は多くあります。
また転職回数が多いと言われている介護業界。
この資格が面接の際に有利に働くことも考えられます。

受験資格は特になく、誰でも気軽に受験が可能。
難易度もすごく高いわけではありません。
介護福祉士やケアマネージャーのように高いお金を出して講習・研修を受けずとも合格は可能です。

総合的にみて、受験への難易度は高くないと思われますので、受験を悩まれている方はぜひトライしてみてください!


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