生殺与奪の権を、他人に握らせるな
「ーにしても、青葉城西強かったな。」
「ああ。強かった。スゲェ強かった。今回俺達は、いい勝負できたけど、次また戦った時、今回と同じくらい善戦できるかは、わかんねぇ。でも、青城は同じだけの強さを安定して発揮してくるんだろう。向こうのTO(タイムアウト)中の様子見たか?」
「ああ‥殆ど選手だけでミーティングが成立してた。」
「監督達は、後ろから様子窺って、そりゃあ助言はするんだろうけどさ。選手が常に考えて、試合の中で臨機応変に対処していく。多分未知の相手でも、それができるんだろう。すげえ安定と柔軟性のある強さだ‥。」
『ハイキュー』滝ノ上と鵜飼の言葉です。
仕事において、メンタルが危機に晒されている時、あなたの仕事に対する「裁量権」がどれだけあるのかが重要な指標となってきます。
私自身、会社に勤めていた時、お客様からの緊急の問い合わせに対し、上司に残業をしていいか確認をしている自分に嫌気がさし「この働き方は、違うな。」と強く感じた事を記憶しています。
スウェーデンの心理学者ロバート・カラセックは、仕事におけるメンタルの危機に晒される度合いは「仕事の重要度」と「仕事の裁量権」の関係により、異なる事を明らかにしました。
「仕事の要求度」とは、会社や上司から、与えられる下記のようなものです。
★労働時間
★仕事量
★仕事で必要とされる緊張度・集中度
「仕事の裁量権」とは、仕事をする上で自由に意思決定が出来るかどうかを示す下記のようなものです。
★仕事をする時間を自由に決められるか
★仕事の量を自分で決める事が出来るか
★仕事の中で緊張する場面・集中する場面、その発揮の仕方を自分で選択出来るか
仕事において、責任が大きくなったり、要求される成果が大きくなったりすると「ストレス」も大きくなります。
しかし「悪いストレス」として、メンタルや身体に影響を及ぼすのは、その仕事に、あなたが、どれだけの「裁量権」を持っているかどうかで決まります。
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