君達が合格できたのは、父親の経済力。そして、母親の狂気4
「本当にそうか?本当に今時の子どもたちは、頭ごなしに押し付けられることを嫌うのか?命令口調で一方的に強要されるのを拒絶するのか?」
「新3年生約300人全員そうか?俺の言うことに、ただの一人も心を動かされないと思うのか?」
「わかってないのは、教師のお前らだ。子供の気持ちが300人全員同じなんてありえない。」
「子どもたちの個性を尊重するなどと口では言いながら、子供の個性を見極めようとしていないのはお前らだ。」
『ドラゴン桜』桜木の言葉です。
投資という視点から子どもの教育を考えると「将来子どもが高い収入を得るだろうと期待して、子どもの教育に支出をする事」は「将来株価が値上がりする事を期待して、株を買う」事と、同じ行動であると捉える事が出来ます。
教育から得られる利益-教育に支払う費用=子どもが将来得る事が出来る収益
投資を考える時、誰もが「収益率」を考えます。
教育を投資という視点で見た場合も同様で、親が、子どもに対する教育に投資をする時には「収益率」を考慮する事は、当然の思考となります。
そして、教育を投資という視点で見た場合、親が出来る事は「収益率」を最大化する事にあります。
勿論、子どもに教育を受けさせる理由は、金銭的な動機に限られません。
しかし、その場合も、たとえば「学びを得る喜び」等も「収益」に含めばいいのです。
では、子どもの教育にお金や時間を掛けるとしたら、いつがいいのでしょうか?
最も「収益率」が高いのは、子どもが小学校に入学する前の幼児教育です。
多くの親は、子どもの成功の為に、小学校よりも中学校、中学校よりも高校、高校よりも大学と、年齢が上がる程、お金を掛けます。
確かに、小学校よりも中学校、中学校よりも高校、高校よりも大学の方がお金が掛かる仕組みになっており、学資保険等も大学進学時の費用に充てる為の保険システムになっています。
その為、子どもが幼い時には、お金を貯めておき、そのお金を使って、子どもが高校や大学に行く時に使おうと考えるのは理に適っているように感じます。
上記の図は、経済学者のヘックマンが作成した人的資本投資の収支率を年齢別に表したものです。
★縦軸:人的資本の収益率
☆横軸:子どもの年齢
人的資本の収益率は、子どもの年齢が低い程、高くなっています。
就学前の乳幼児期が最も高く、その後は、低下の一方となります。
そして、一般的により多くのお金が投資される高校や大学の頃になると、人的資本の収益率は半分以下になっていきます。
科学的には、子どもに投資をするのなら、小さいうちにが、共通の見解となっています。
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