東京へ逃げる

不安でいっぱいになった父は、娘が仕事を辞めて同居すれば全て解決するのにそうならない事が我慢ならない。テレワークなんかしているから自分の世話が疎かになるんだ、と娘への怒りは増す一方。

ちょうど介護認定の更新時期で地域包括センターの方が来て下さり、更新手続きやら今後の方向性を話している最中に突如、娘への不満をぶちまける。

この娘は自分の事しか考えていないんですよ。

親の介護のために帰っているのに仕事したりして。

お父さん、コーヒーなどいかがですか？

お父さん、今夜は何を食べたいですか？

お父さん、お風呂は何時頃に入りますか？

そんな事を一度も聞いた事がありません！

何か食べたいと思ってもイヌのエサみたいな食事しかないんですよ！！

こんな娘に育てた覚えはないんですけど、情けないですね！

もう東京に帰れ！！って言ってやったんですよ。

。。。犬のエサ( ;∀;)

言い返したい事は山ほどあるけど、言っても意味のない事だとグッと飲み込む。そして思った。これはチャンスだと！

はいはい、そーですか、そーですか。

お父さんもこんな娘では嫌だと言う事がよーーーく解りましたので、仰せの通りに致しますね。

という事で、父を置いていったん東京へ戻る事にした。

娘のメンタルも崩壊寸前なんじゃ～！！

このまま側に居れば、テレワークを迷惑がられ、上げ膳据え膳を要求され、応えなければ気遣いがないと罵られる。父は炬燵に入ってトイレ以外は一切動かない日々。こんなの父のために良いはずがない。

「いくらなんでも甘えすぎ。ひどい。24時間ずっと側にいるのは不可能だし、突発的な事があってもそれは防ぎようがないよ。お父さん、1人になったら動くよ。だから一度戻りな」と言ってくれた妹よ、ありがとう～！

父よ、お達者で。

いくら親子でも絶対に言っちゃいけない事があるんだよ。

解ってくれないかな。。。

解らないだろうな。。。