手を開いて

夢見た未来はとうに過ぎてた
辿り着いた今日にあるはずの憧れ
あれから握ったままの手のひら
そっと開いてみる

懐かしい強さが
あの頃の想いが
生きていた声が
心許した言葉が
閉じた心にこだまする

何もない手のひら
浮かぶ掴めない憧れ
握ってたはずだった
はずだった

使えなかったこの手
もう握る必要はないんだね

握っていた手　これからは開いて
そしたらきっと　心も開く

この開いた手で
これからを生きよう