「エロい話」を『エモい話』に変換する技術
こんにちは、かいげつです。
先週の日曜日、
ライティングギャラクシー内で
『心情描写ライティング』
というテーマで勉強会がありました。
講師を務められたのは、
僕が勝手に師匠と呼んでいる
にうさん。
ライター活動2ヶ月目で文字単価8円、
MAX文字単価24円という
圧倒的な実力者であらせられるのですが、
僕はそんなことよりも、
『感情表現が豊かで、
思わず読み進めたくなる面白い文章』
を書かれるところに惹かれ、
誠に勝手ながら
師匠と慕っているのであります。
そんなにうさんが、お得意の
心情描写について語られるということで、
僕はその辺の知識がないこともあり、
前のめりになって聴いていました。
勉強会の内容は、僕にとっては
初めて学ぶことばかりで新鮮でしたが、
特に印象に残ったのが
「五感表現そのものをズラす」
というワザ。
五感表現をズラすとは、
例えばホ○カリスウェットの
『生きている味がする』
のように、
「触覚 → 味覚」
と、ある感覚を
別の感覚で表現することを言います。
僕はこういう手法を全然知らなかったので、
「なにそれ、すご〜い!」
と感動したのですが、
(気の利いた表現ができないのは察して)
この解説をされている時に、
「嗅覚 → 視覚」のパターンで、
『シャネル5番という花をまとう』
という表現がありました。
で、これがエモいなと思いつつも、
勉強会が終わったあと、
「シャネル5番という花を…なんだったっけ?」
と微妙に思い出せなくて、
ネットで検索してみたんですよ。
(きっと有名なコピーじゃないかと思って)
そしたら、そのコピーは出なかったのですが、
代わりに、マリリン・モンローの
とあるエピソードが出てきました。
それを読んでみたところ、
これがまたエモい話だったのです!
そのエピソードは伝説となっていて、
非常に有名っぽいのですが、
念のためお話ししておきますね。
どんな話かというと、マリリンは
セクシーな印象が強い女優だったので、
ある時、記者たちから
「寝る時に何を着ているか?」
という質問をされたそうな。
当然、記者たちは
エロい回答を期待していたと思いますが、
そこでマリリンは、次のように言いました。
「シャネルN°5だけ」
この件について、
あるインタビューでマリリンは、
「それは本当のことだったし、
ヌードとは言いたくなかったんです」
と語っています。
そう。
このエピソードは、
彼女が記者の期待に応えず、
『ヌード(視覚) → N°5(嗅覚)』
と表現したからこそ、伝説となったのです。
だって、もしそのまま、
「全裸ですけど、何か?」
と答えていたなら、
興奮はするかもしれませんが、
全然エモくないじゃないですか。
エロい話は人々の欲求を刺激しますが、
消費されてすぐに忘れられます。
ですが、エモい話は
人々の心に深く突き刺さり、
永く語り継がれ伝説となるのです。
と、いうことは、
つまり、心情描写を身につけ、
マリリンのようにエモい表現ができれば、
伝説になれるかもしれないのです!
伝説のレジェンドです!!
…まあ、伝説になりたいかはともかく、
僕もマリリンや師匠(にうさん)のように
「エモい表現ができるようになりたい!」
と、勉強会に参加して思ったのでした。
心情描写について学びたいって人は、
ぜひ、にうさんの文章を
読んでいただければと思います。
それでは、今回はこの辺で。
ありがとうございました。