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人生、いろいろなところに何個も何個も切り替えポイントがある。最後の最期の状況になって今更一つ二つ切り替えたところで、もはや避けられない事もある。

大富豪を誘った冒険ツアーでお金を集めたけど、実は運営はカツカツ、安全コストまでケチっていて…
ってパニック映画の王道パターンなんだけど、もしかして「よくあること」だから王道になるんですかね。
ほんの1年前に日本でも似たような事あったな。

告発した社員がクビっていうのも何というか、あるあるですよね。アバンで流れそう。

それにしても実験用航空機や潜水艇の開発に携わったエンジニアでもある社長みずから乗ってて元フランス海軍の潜水士もいて、そんな事ああるんですね。

これはあれかな、安い部品でも過去二回潜れたし、わざわざ高価な4000m対応の部品に換えなくても行ける。エンジニアの私がそういうんだから間違いない、みたいな感じなんですかね。
まあ、稀によくある。割とよく聞く。

それに海底から何かを叩く音って、4000m近くに着底しても耐圧殻もビューポイントも無事っていう事ですかね。
もしかしたら圧壊していたほうが幸せだったかもしれませんけどね。

まあ、いざ引き上げて見たら実際は初日の時点で完全に圧壊してて固いものを叩く音なんてするはずが…みたいなのだったらどうするよって話だけど。

(※書いたの22日で、実際そうだったみたいで肝が冷えましたが、まあ米当局も人工音だと断定まではしてなかったという事で…) 

いわゆる”幽霊”的なものに直接危害を加えられるみたいな意味では信じていませんけど、人生の色々な場面で色々な選択肢が少しづつ悪い方向に転んでしまい、最終的に死ぬ運命に持っていかれたのかな、とは思います。

宗教が神の名を借りて道徳を説く理由。
信仰に基づいた食材の選び方や綺麗な食べ方は細菌感染や食中毒を防ぐとか。そういうやつ。

実在を信じるかどうかは別として、お天道様が見ているからみたいなという気持ちで日々を注意深く善く生きることで不幸を回避できる確率は上がるかもしれない。

幸運にも不幸を避けることができたら、それは信仰のおかげと考えてもいいし、自力で引き寄せたと考えても良い。
観測も証明もできない以上どちらでもないし、どちらでもあるのだから自分の好きなように認識すればいい。
他人が押し付けも否定もすべきことじゃないですけどね。

そういう宗教観の是非はともかく、あんな場所に観光で行く人の気が知れませんね。

1500人が埋葬もされずに眠ってて、光も届かない水深4000mなんて冥界そのものでしょ。モノとしては観てみたいけど。なんというかその好奇心すら無礼な気がして。

やっと来てくれた救命ボートだと思ってみんながしがみついたんですよ。
あげてもらいたくて。必至になって。寒かったろうに。辛かったろうに。

勿論あの5人は可哀そうだと思うけど、もっと可哀そうな人がいっぱいいる墓所なんですよね。

その可哀そうな人たちを使って金儲けしようとしてたらバチが当たっても仕方がないかもっていうのは日本人的すぎるかな。

勿論バチというのは言葉の綾で、具体的な神罰の事ではなくそういう不謹慎な考え方がすこしづつ引き寄せる小さな小さな、やがて積み重なって大きな不幸を呼び寄せる生き方の事です。

>>実はもうひとり、Hardingさんの友人の富豪Chris Brownさん(61)も乗る予定で予約金を支払っていたのですが、お粗末な安全装備に不安を感じて乗るのをやめていたことも最新の報道では明らかになっています。

危険を見抜く目は経営者には重要。

運がいい人は別に運がいいわけじゃない。
そのずっとずっと前から不幸を避ける能力が高い人の事です。
不幸の芽を事前に摘む能力が高い。目が良いともいえる。

あと、どうしてもft/m換算ミスにしたい勢が居るみたいだけどそんな報道どこにもないですよね。なんなんだろうあいつら。

火星のやつとかカナダ、大韓航空の燃料の話出して面白がってる人もいますけど運用時のミスと設計/製造時のミスを一緒くたにしてるあたり、リスク管理の知識ゼロとみなしていいです。無視してください。

スペースマウンテンの事故っていうのもあったけど、それも設変前後の図面が社内に混在してたっていうヒューマンエラーなので別にヤードポンド法が悪いわけじゃありません。

人は理不尽や理解不能の恐怖に直面したときにわかりやすい「正解」が提示されると飛びついてしまうってやつですかね。
疑似科学やカルト宗教に救われる人が減らないのもわかりますよ。

単一機能部品の調達で一番重要な性能の要件の単位間違えるなんてありえないですから。

最も合理的な推測は「わざとその部品を選んだ」ですよ。

悪意の存在から目を背けたいんだと思う。
命がけなのに、まさか、そんな、自分も乗るのに……?

あるんですよ。

指摘した人がクビになってるって事実から、1400までしか認証取れてなくても良い。それで4000まで行けるだろってコストとエンジニアの経験からくる判断を天秤にかけてGOしたんですよ。

実際何度か行けてしまってるのが成功体験、判断の補強、根拠になってしまってる。無論失敗したらその場合はそこで死ぬだけなので、この根拠は意味を成していませんが。
この道を選んでしまった時点で、こうなる運命は避けられなかったとも言えますね。

人生、いろいろなところに何個も何個も切り替えポイントがあるんです。

最後の最後の瞬間になって今更一つ二つポイントを切り替えたところで、もう避けられないんですよ。

そうならないように、注意深く、思慮深く、考えて考えて生きていきたい。

その判断基準を科学に置くか信仰に置くかは個々人の自由ですけどね。


おしまい。


そもそもさー
3500万は安いって。
大西洋のど真ん中まで行って帰るだけでもいくらかかるのって話じゃん。船のクルーだってたくさん必要だろうし。
予備電源もバックアップ回路もないとか、コストカットが過ぎるよね。

自分には関係ないって思うでしょ。
その慢心が、死への切り替えポイントの一つ目ですよ。


ソースなど(6/22時点)

タイタニック号の付近で行方不明になった観光用潜水艇は開発初期の段階から安全性が疑問視されていた - GIGAZINE


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