見出し画像

2023年5月

2023/05/01
父親の誕生日を、お祝いしなかった。
父親は多分、75歳になった。

2023/05/02
パパイヤの種を植えたんだけど100個も目が出てきたんだ、と嬉しそうに笑っている。母親。ひろちゃん農園、という78歳のおばあちゃんのYouTubeを見ながらよく動くなあこのばあさん、ふんふん、とかこれが欲しいんだけど高いんだよなあ、今度カインズいってみるかあ、とか独り言を言っている。
園芸裏情報!とかいうYouTubeを熱心にみて勉強している。

2023/05/10
久しぶりに会社の人と飲んだ。
お酒に酔って寝落ちしたら、朝4時に地震に起こされた。

2023/05/12
サッカーの観戦をした。
サッカーのことはアニメの知識レベルでしか分からないが、何かを本気で頑張っているという点ではとてもサッカー選手が好きだ。

2023/05/13
クイックルワイパーのことを前戯だと言っている掃除好きの先輩がいて少しだけ引いた。本番は雑巾だと言うつもりなのか。

2023/05/14
1兆円の会社をつくりたいという社長の言葉。
わたしも、自分という存在が生きた証を残したいという意味では、ビジネスアスリートの社長と何ら変わらないのかもしれない。
形あるものに昇華させたいという思いはずっとあって、それを見て何かを感じる人がいればそれはわたしの本望であるなと感じている。
会社の事業部MVPになった翌日、深瀬昌久の展示を見た。セルフポートレートの狂気を、わたしもうつしたい。
狂気は人に影響を与えると思うから。

2023/05/15
小さい頃、愛されているか、片親で辛い思いをしているかで、マネジメントの仕方に違いがでるっていう話を聞いた。遊びがあるかどうかが仕事で重要になってくるなんて話は、今のわたしにはまだ早い気がした。
そういう話をしてくれる人を、大事にしようと思った。バックグラウンドなんて関係ないと言いつつ、どこかで影響されてしまっているのかもしれない、わたしも。

2023/05/16
ウイスキーの話をします。
アイリッシュとアイラ島は全然違うらしい。
ラガヴーリンというスモーキーな美味しいウイスキーを飲んだ。パンチの効いた食べ物や飲み物が好きだ。

2023/05/16
周りからどんなに成長したねと言われても心がついていかない。まだ愛せない自分の変化もある。

よく熟したフルーツを食べる余裕はなくて、青臭い実を貪り齧るみたいなせわしないかんじをずっと生きていて、ふと自分の姿を客観的に考えたりして、惨めで、それでも羨ましがられたりして。
お皿に盛って食べるおうちのご飯のことを想うと涙が出ちゃうよね。

2023/05/18
やる気がなくて、頑張りたいのに頑張れない時の解決方法をずっと探していた。
結局わかったことは、わたしに気持ちの覚悟がなかっただけだ。迷いがあるから、頑張れない。
やりたいことや、なりたいものがたくさんあると、どこかで迷いが出る。私の場合、ずっと何かを作って生きている人に憧れていた。その気持ちを捨てられないまま、ITベンチャーの仕事をやっていた。そしたらどこか、今の自分に納得できなくて頑張れない瞬間が生まれた。覚悟がなかった。確実に浮いていた。

本当に悔しいんだけど、欲はきっと少ない方が豊かである。
そして私はデスクが汚い。最近はちいかわの可愛いアクスタと限定のシルバニアの赤ちゃんが新規追加された。整理整頓ができない人間にとってはなおさら、欲がシンプルであることがとても大事なんだと思う。

2023/05/19
中目黒のおでんを食べた。
出会ってもうすぐ4年目になるひとと、鶏出汁の、美味しいおでんを食べた。雨が降っていた。
髪の毛がくるくるになっていた。愛おしいと思った気持ちは本物だと思う。

2023/05/20
素敵なモデルの友達と会った。
谷保の駅に降りたのは初めてでノンフィクションに出ていた一橋の女の子がやっているスナックに行った。
いつもふわふわしている彼女は、2人でしっかり話したらバチバチに経営者で、度肝を抜かれた。かっこいいとか憧れとか悔しはみたいなものもあったけど、何より勇気が湧いた。人に勇気を与えられる存在に久しぶりに出会った。
自分の人生において火薬だなとおもう人に、1年ぶりくらいに出会えて嬉しかった。

2023/05/21
撮影して、
浅草で飲んだ。

2023/05/22
朝、二日酔いで水を飲んだらそのまま水を吐いてしまうレベルまで行ってしまった。電車を降りて我慢できず、飲みかけのペットボトルに吐いた。
限界だ、酒を適量でやめられるもしくは適切に吐ける大人に、いつになったらなれるんだろうか。

2023/05/23
ずっと気になっていた響け!ユーフォニアムというアニメを見始めた。
私は中学でトランペットをしていた。
部活のことをたくさん思い出した。本当によく覚えていないのだけど、中学の1.2.3年のどれかで私たちは金賞を獲れた。私も嬉しかった。でも、小学校から一緒の女の子は隣で泣いていた。ゴールド金賞(東関東コンクールに出られる賞)じゃないことに泣いていた。アニメと同じ状況だった。このアニメを見るまできっと、あの子の涙を思いださなかっただろうなと思った。

高校の時、一番かっこいいと思っていた書道部の郷野さんと言う先輩がいる。私が一年の夏、先輩は突然部活を辞めた。一年経って、先輩が卒業する際の送別会に辞めた郷野さんが顔を出して「あの時やめてなかったらみんなのことを嫌いになってしまったと思う」と言うのを見て私は泣いた。
郷野先輩は酷く大人に見えた。一緒にいたかったよ、とつけたす先輩を見てさらに泣いた。
何が悲しくて泣いたのかわからない。
どんな理由で部活をやめたのか、当時も今も、よくわからないけどあれほど全力で何かに向き合える、純度の高い時間はないなと思う。
そう言うことを、思い出させてくれるアニメだった。アニメを見進めていくのにあたって、好きな詩集を読む時みたいな大切さともったいなさがあった。
今までスポ根アニメをたくさん見て、自分の中の根性を奮い立たせてきたけれど、私のルーツはやはりそんなところにはなくて、文化部の細やかで美しい感情の機微や、いつのまにか道になっているような地道でどこか穏やかな雰囲気の中にあるのだなとすこし、思った。
今私はビジネスアスリート(笑)としてベンチャーで生きているが、体育会の生まれではないのだ。

2023/05/28
中目黒の素敵なお店を教えてもらった。メンヘラぽくないと言われて嬉しかった。
欲しかった本が3冊とも新宿の紀伊國屋にあって嬉しかった。

2023/05/29
うんざりすることばかりだな、人生は。なんてね。ピ。

2023/05/30
昔からわたしは甘やかし上手に目がない。
どんなに職人の人たらしでも、コロリと落っこちてしまう。自分のそういうところがたまにいじらしいところあるなとうんざりしつつ、嫌いになれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?