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【まんが少年日々記】36話 エギぐゎーを作ってイカくゎーしにどー【コラム】
ギジエ作りは根気がいる作業だった。
イカ釣りの時期が到来ともなれば、近所のにいさんたちが二つ三つと、せっせと作るギジエ作りを真似た。
指をさんざん切り、哀れ無惨のケガ状態でギジエ作りに奮闘邁進してた。
で、引っかかりそうもない姿形のギジエにちと不満抱えていざ、漁港へ。
なに「大変な思いせず買え!」ってか
お金くれる。オケラで、ギジエなんて買えませんよ。お願いわかって。
中学、高校生にもなると、しっかり釣れそうなギジエ完成。
母ちゃんに友人と勉強会とウソのたまって、いざ漁港。
街灯で明るい海へギジエを投げつけ、さっ、ささ、さっと、手前に引いてはテグスを巻きあげ、また海へ投げるという動作を繰り返す。
が、イカも賢いもんで、ひっかからない。
何度も何回もやるうちに飽きる。
イカ釣りとは、根気と体力と関心の持続が必要だと思い知る。
なに「ようするに釣りがへたっぴということか」ってか。
そうね、作る作業は好きだが使いこなすがな〜。落ち込む発言だな〜。
大人のフィッシング姿のかっこいい様を真似て夢中。
気分だけは、ど〜んと大漁の妄想にどっぷりと浸かる時間。
しかし、疲労感の帰路、自転車のペダルは重く苦行だった。
母ちゃん「誰と誰が集まって勉強会だったか」ドキッ。
あ〜もうバレてる。
で、散々の罵倒が始まり夜もふけゆくが家はまだ騒がしい。
懐かしくも奮闘努力のかいもない記憶でした。
おしまい。
次の更新は 37話の標準語版 です。
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