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【まんが少年日々記】 28話 ぬら~れてでーじどー【コラム】

漫画に飢えていた。
お金が手元にあると駄菓子への欲望をぐっと堪えて貸本屋へ足を運ぶ。
少年たちが夢にみる他への変身漫画は漫画選別の最上位だった。
次のランキングにスポーツ根性漫画は捨てがたく根性焼き状態。
更に勧善懲悪節の忍者漫画は憎き悪者の殺されるシーンにアドレナリン爆発。

なに「人殺しが好きなのか!」ってか。
ストーリーに有頂天なワケさ〜。深く捉えないで。

借りてきたコミックは、2回も3回も読む。
もう夢中だった。

なに「同じ漫画を何回も読んであきないのか」ってか。
物語堪能、絵を堪能、コマ構成堪能と尽きない幸せがあるのよ〜。

週刊少年誌や月刊冒険王付録付きに、毎週毎月の興奮大爆発。
友人や近所の兄さんたちに借りたり、部屋へ上がり込んで読む、読む、読む!
借りた漫画は、兄弟で回し読み。
感想を言いあう内に意見の食い違いから殴り合う始末。

なに「待て待て。漫画の展開じゃないか」ってか。
主人公や他の登場人物に思い入れ激しくなるのよ。恋に近い。あはははは。

絵といえばヨギーとの声高い私であったので「オリジナル描いてみたい!」
で、自分でもノートへ漫画を描きはじめていた。
描くことに夢中だった。(今おもえば、たいした内容ではないのよ)
銃激戦をしながら、スポーツカーが山並みを走り回る。
宇宙人がUFOで飛来し、中学生に乗り移るギャグまんが。
たわいもないが、当時は描いたことを悦に入る小学生だった。
将来は、漫画家だな〜と、妄想が止まらない少年。
 
なに「漫画家になってないじゃん」ってか。
あははは、生活と稼業に悪戦苦闘。いや〜ん。

好きな漫画家さんの訃報には、ぼんやりまんがの回想。

時代物に関心を持たせた 小島剛夕(2000年1月5日享年71歳)。
中、高校時代に熱中した 永島慎二(2005年6月10日享年67歳)。
キャラの表情は逸品だった 村野守美(2011年3月7日享年69歳)。
男の心情を描ききった 谷口ジロー(2017年2月11日享年69歳)。

先生方の、ご冥福をお祈りします。 合掌。

なんだか寂しくなってきたな〜。 




【標準語版】は こちら
【方言・スラング版】は こちら

次の更新は 29話の標準語版 です。

初めて読む方へ → まんが少年日々記について

ブログにも掲載してます。他の漫画もあるので良かったらみてなー( ´ ▽ ` )

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