たとえだれからも愛されなかったとしても、愛することはできる。

 前々回の記事の続きです。その記事では、泣き叫んでいる子供は幸福になれない、と書きました。それでは、どうすればいいのか?

 あたりまえの結論ですが、大人になるしかないということになります。泣き叫ぶことをやめて、現実と折り合いを付け、成熟すること。

 ところが、これがむずかしい。そもそも大人とは何なのか? ここでアドラー心理学の話が出て来ます。

 『嫌われる勇気』の大ヒットで日本でも非常に有名になったアルフレッド・アドラーの心理学。ここではその続編である『幸せになる勇気』から引用させてもらいましょう。

 この本は前作と同じく「哲人」と「青年」の対話によって成り立っているのですが、この箇所で「哲人」は「青年」に愛について優しく語っています。

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