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四季彩感覚に見る日本人の時空観

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朝食屋のCOBAKABAにはいわゆる時計がない。移り変わる今をメニューや食材でお知らせし、四季を通じて時の変化を食を通じて表現している。野菜や花など市場に並ぶ旬を年間通じて記録し一枚の地球暦にしたため、鎌倉の風情や流れる空気感を言葉で綴ってきた俳句作家の内堀敬介さん(鎌倉 朝食屋COBAKABA代表)は、歳時記は「日本人の感覚のインデックス」、四季の変化は「エンターテイメントの本質」であると言う。

昨年の地球暦リリースイベント(静岡 ふじのくに地球環境史ミュージアム)ではゲストに内堀さんをお招きし、短い時間ではありますがギュッと詰まったその時空観エッセンスご紹介しました。2020年のリリースイベントは2月より全国で開催。詳細はこちら

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風向きみたいなものを読む感じ

サーファーの多い土地柄からか、風や波を読んだり、時を待つ感覚が鎌倉の町には風情として流れている。ウェットスーツやボードを携えて海に入らなくても、時空を感じるセンスは町にいても体感できる。内堀さんも自身を「いわゆる陸(おか)サーファーだよね」と笑いながら、ショートボード=「俳句」、ロングボード=「短歌」だから、それぞれ風向きみたいなものを待ちながら、その旬感に乗って言葉を読むというのは、サーファーの感性と同じだよ、と話す。

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朝食屋コバカバのすぐ隣には、昭和レトロな佇まいの、鎌倉市農協連即売所(通称レンバイ)という呼ばれている農家が協同で出店している直売所がある。

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地元鎌倉のシェフなど飲食のプロも御用達のレンバイに、毎朝通いながら、その肌で感じる季節感を、句の題材として定点観測的に写真を撮りはじめ、そこに一言を加える形で「#勝手にローカル七十二候」は自然に始まりました。その過程も含めて文芸的にも非常に面白い試みだと感じました。

毎日、同じ場所でも、刻々と時空とともに移り変わる変化の機微を察する。それこそ、まさに「エンターテイメントの本質」と言えるのではないでしょうか。家庭菜園でも、森や公園でも、日常の中に普段気づかなかった変化が隠れています。それに気づくことは、背景にある宇宙の動きを実感する瞬間。ビシッと句が決まった時の感動は、まるで波に乗ったときと同じ爽快感です。

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「現浜草履(びーさんあらわる)」

なかでも、一番ぐっと心をつかまれたのは、春分前の第九侯(3/15〜3/19頃)、江戸時代の略本暦では「菜虫化蝶(なむしちょうとなる)」を読み替えた「現浜草履(びーさんあらわる)」です。

春分前にビーサンがあらわれる、そんな鎌倉の季節の空気感がなんとなく伝わってきますよね。自然の動きの観察から法則を見出すという、七十二候の本質を捉えていると感じました。

その他、ご当地ならでは候や、伝統を踏襲した候などを、思考作後しながらまとめていると、普段は気づかなかった発見が日常にはたくさん転がっていることに気づきます。古きを訪ね新しきを知る、そんな七十二候を、それぞれの地域で時空を駆け抜けるように一緒に作ってみませんか?

ぜひローカル七十二候マラソンにもご参加下さい。

「現浜草履(びーさんあらわる)」 旧暦七十二候ではさなぎが蝶として生まれ変わる頃ですが、市場ではトマトなどの春夏野菜も多く見られます。寒い日が続くと思ったら突然暖かい日がやってきて思いがけずビーサンを目にしたり。春分前のビーサンの登場は全国でも異例の早さではないでしょうか。(文 : 内堀敬介さん)#勝手にローカル七十二候 #暦 #鎌倉野菜 #レンバイ #二十四節気

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季節を感じる地球暦ワークショップ2020

日時 : 14:30-16:30 2月毎週土曜日(2/1,8,15,22)
定員 : 10名
参加費 2000円
場所 : 朝食屋コバカバ
予約 : メールか電話にて
cobakaba@vesta.ocn.ne.jp
0467-22-6131
FBはこちら


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コバカバでは毎月一回、季節の波に乗ろう!をテーマに個性溢れる愉快な大人たちが集まって『コバカバみんなの句会』が開催されています。ぜひお気軽にご連絡ください。 >>  cobakabakukai@gmail.com

【酵母】ローカル七十二候マラソン 公募   ←詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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