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【骨格筋】腸骨筋の解剖学


腸骨筋の解剖学

この記事は腸骨筋の解剖学的知識のアウトプットを目的としています。
解剖学初学者の方への小さな助けになれば幸いです。

今回は腸骨筋の情報をまとめました。


(引用:ヒューマン・アナトミー・アトラス(Visible Body)より

基本情報


概要

腸骨筋は骨盤の左右にある寛骨の上部(腸骨)の内側から始まり、大腰筋と合流して恥骨の前を通って大腿骨へ停止する筋肉です。
大腰筋と同様に股関節を屈曲させ、大腿部が固定されているときは上半身を前へ屈曲させます。

起始

 腸骨窩の上部2/3
※下記画像の赤丸を参照

停止

大腿骨小転子 (大腰筋の健と合流します)
※下記画像の青丸を参照


(引用:同上)

支配神経

大腿神経(L2およびL3)


(引用:同上)

血液供給

内側大腿回旋動脈

(引用:同上)

機能

股関節内での大腿の屈曲
大腿固定状態で座位で体幹の屈曲


同じ機能の筋肉

大腿の屈曲

主動作筋

大腰筋・腸骨筋・大腿直筋・縫工筋・大腿筋膜張筋・恥骨筋・長内転筋

協力筋

短内転筋・薄筋

拮抗筋

ハムストリングス(半腱様筋・半膜様筋・大腿二頭筋)
大殿筋・中殿筋

メモ

  • 大腰筋とともに”腸腰筋”と呼ばれる重要な筋肉

  • ASIS(上前腸骨棘と呼ばれる。骨盤前側の骨の出っ張り)の内側に手を当てると触れることができる

  • 体幹から下肢に繋がる血管や神経に近く、腸骨筋が強張ることで下肢への栄養供給や神経伝達に影響を及ぼす(画像参照)
    ※動脈は繋がっていますが位置によって名称が変わります
     大動脈⇒総腸骨動脈⇒外腸骨動脈⇒大腿動脈


外腸骨動脈
(引用:同上)
大腿動脈
(引用:同上)

まとめ

今回は腸骨筋を解剖学的に紐解きました。
日常動作に深く関わっている腸骨筋。おろそかにせず大腰筋と共にケアすることが必要ですね。


他にも筋肉別に記事を書いておりますのでよければご覧ください。
少しでもお役に立てますと幸いです。


参考

https://kinniku-no-hanashi.com/2018/02/26/tyouyoukin/

https://www.anatomy.tokyo/systematic/sa10/origin-and-insertion-of-iliopsoas/

https://alaise-seikotsuin.com/tyouyou

https://note.com/forpt/n/n959bec041ac7

https://n-p-t.com/illiopsoas/

https://www.kinken.org/k11950.html

引用

ヒューマン・アナトミー・アトラス(Visible Body)

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