文学フリマ東京39ありがとうございました/2024.12.01
12月1日に、東京ビッグサイトで開催した文学フリマ東京39に出店しました。
まずはブースに来てくださった方、本を買っていただいた方に、心より感謝申し上げます。
開催1ヶ月前。
「本ができていない! 入稿の締め切りいつ? というか、表紙や目次、奥付けができてない……やばい、どうしよう!」と絶望モードでしたが、11月10日に入稿して、21日に本が家に届き、できたーという達成感と本ができた喜びでいっぱいになりました。
文フリ、当日。
本と備品を詰めた小さなスーツケースをゴロゴロ押しながら、東京ビッグサイトに向かうのですが、時間ギリギリで家を出てしまい、会場に間に合うかの心配でした。
乗った電車は休日の朝にもかかわらず、人がたくさん乗っていて、ギューギュー状態。
そして今のペンネームで初めての文フリに参加するので、ブースに人が来るのか、本は買ってもらえるのか不安。
色んなことが気になって、ゆりかもめから見える景色を見る余裕はありませんでした。
なんとか会場に着き、東京ビッグサイトの外観を見たとき、
「デジモンアドベンチャーで、お台場に暮らす人たちが収容された場所だ」
とコミケの会場より、こっちの感想が大きかったです。(今ちょうど東映アニメーションの公式YouTubeで期間限定配信を見たので)
受付して、広い会場から(めっちゃ広かった!)自分のブースを見つけ出し、急いで設営をしました。
ブースの設営を終えたとき、ちょうど文フリ開催の時間を迎えました。
果たして、本は売れるのだろうか?
周りのブースや本の装丁を自分のと見比べると、自分のは緑の主張が激しいブースと本。
大丈夫かな。
お願いします。
1冊でもいいので売れますように。
しばらくすると、ブースの前はたくさんの人たちが前を通りました。
今まで販売員の仕事はしたことがないのですが、アトレやマルイで店の前で声掛けをする店員さんたちを思い出し、「どうぞご覧くださーい。初出店でーす」とブースの近くを通る人たちに声をかけていきました。
その効果があったか、ブースの前に立ち止まって、本をパラパラと立ち読みして、「1冊ください」と言われたときは、すっごく嬉しかったです。
本と名刺を渡すときが、いちばん緊張しました。
「どうぞ、お見知りおきください」
もっと良い声かけがあったはず……!
というか緊張で声が小さくなっていたから、聞こえてなかったかも。
本を買ってくださった皆さん。
卯ノ花はこんなことをいってました。(今さら!?)
それから本が何冊か売れて、目の前に置いていた本の山がちょっとずつ低くなっているのを見て、すごっ!となりました。
昔、別のペンネームで活動していたとき。
そのとき参加した文フリでは、1冊しか売れませんでした。
ある男性がブースに来て、あたしが作った本を見て、
「なんだこれ? 学校の部活じゃないんだから」と言われたときは、すごい凹んだ思い出があります。
そして、隣のブースは長く文フリに参加されているのか、どんどん人が来て本やグッズなどが売れていき、その人たちと会話することなく、早く文フリ終わらないかなと思っていました。
そんな思い出が、今回の文フリでどんどん払拭されていきました。
本が1冊以上売れて、隣のブースの人たちがめちゃめちゃいい人たち!
明るくて、優しくて、ブースがここで良かったと思いました。
12時から始まった文フリは17時で終了。
5時間の開催だったのに、あっという間でした。
今回の文フリは過去に経験した苦い思い出を払拭することができました。
本を買ってくださった方たちに、あたしの思いが伝わると良いなあ。
読んだ感想が気になりますが、怖いのでエゴサはしません。
でも見つけたら読みます。
いいねやスキのハートを押させていただきます。
今回の反省点ですが今、家に今回の文フリで販売した本がたくさんあります。
張り切りすぎて、100冊印刷しちゃいました。(自分の知名度の高さをよくお考えなさい、卯ノ花!)
本や備品の準備も大事ですが、もっと宣伝すれば良かったなと思いました。
本をずっと家に置いておくと、湿気で本がダメになってしまう恐れがあるので、これからどうしようか考えようと思います。
さて、来年の5月に文学フリマ東京40が開催されますが、あたしは参加します。(申込済み)
次はどんな本を作るかなんとなく決まっていますが、どっちにしようか悩んでいます。
絶望な気持ちで入稿作業したり、冷静さを欠けて多めの部数を注文したりしないように、文フリでしか買えない本を作ろうと思います。
今回の文フリで本を買ってくださった方、ブースに来てくださった方、立ち読みをしてくださった方、準備から開催までの様子をSNSやnoteで見てくださった方、本当にありがとうございました。
来年の5月の文フリで、お会いできるのを心から楽しみにしています。
今回の文フリで買った本といただいた無理配布の本たち。