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第37課:受身表現で被害報告

2.被害報告(スタッフ間での使用場面)

【補足】
 この仕事は楽しいことばかりではありません。こちらが強く出られない状況下での暴言や暴力行為などを受けることも少なくありません。
 上司に相談してもその場で報告して終わりになってしまうケースがほとんどです。ご利用者様は守られていても、私たちスタッフは誰が守ってくれるの?と・・・そんな話題がよく出ます。
 認知症の諸症状なので脳が正常に動作していない上での言動・行動だということはわかるんですが、なかなか大変です。
 杖を片手に暴れたり、杖で人を殴ろうとすることもあります。力加減はしてくれません。昔、新喜劇で間寛平さんがおじいちゃんを演じておられましたが、あのときに杖をもって人をつくような芸があり、まさにアレのリアル版のようでした。新喜劇は笑えますが、本気の利用者様の行動は怖すぎます。
 いくつかの介護施設を経験しましたが、暴れたり叩いたり、怒鳴ったり、日ごろの様子とはガラッと変わるので、そういう育ちだったのか、脳の誤動作によるものかは正直わかりませんでした。
 高級有料ホームで生活されるような方でも豹変度合いは似たような感じでしたので・・・。
 おむつ交換時にひっかかれたり叩かれたり、たとえ日中穏やかに過ごされていても、夕方になると不穏になる・・・そういう流れがわりとありました。
 対応可能な職員数が多かったり、入居者数(デイだったら利用者数)が少なければもう少しゆとりある対応が日頃からでき、そんなに不穏にならないのかな・・・と思うこともありますが。
 それと、、、職員の対応の仕方にもよるのかな、と思うこともあります。正直、乱暴な職員さんもいたりしますので・・・。
 とにかく、利用者様に何かされたら上司に報告や相談をしたほうがいいです。対処してくださる場合もありますから。その際、日本語で伝えられるように練習しておいて損はないと思います。誰に何をされたのか、どちらが悪いのか・・・事実を伝えることは大切です。
 「〇〇さんが噛んだ。ひっかいた。たたいた。」と誰かに報告してもOKですが、通常受け身で伝えたほうが自然なので・・・。
 

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