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ドーハ生まれ日韓育ちドーハ行き⑦

ついに今日は日本対スペイン。

今朝もダラダラ起きて、ちょっと仕事して洗濯して、何かと忙しいJ氏のために17時前に現地入り。
試合が近づくにつれ「緊張してきた」とのたまうJ氏の一方で、自分は明らかにピークを通り越して「まあなるようになるわ(ダラー」くらいにしか思っていませんでした。プロ選手なら殴られるレベルのピークアウトです。

忙しいJ氏と別れて、僕は近所を探検へ。こちらはカタールの育成機関であるアスパイア・アカデミーの本拠地。なんかスタジアムと合わせると、シティオブマンチェスターっぽい雰囲気があります。今回はあまりうまくいきませんでしたが、こういうのはいい前例として続けていってほしい。

はい、全太陽系のスタジアムの螺旋階段大好き党の皆さん、お待たせしました。ご覧くださいこのエレガントなボディー。この辺もマンチェスターっぽい。

開場後、町田方面の「プラカップが欲しい」というわがままにお応えして、正直とても嫌いなバドワイザーを購入。ノンアルで1200円。お願いだから次のスポンサーは別のビール会社にしてくれ。

さて試合。失点の後全体が下がってしまい、ボールを取りに行っても間合いが悪くてかわされてしまう印象だった前半。とはいえ1点で収まっていたのでまだ分からないなと思っていたら、後半いきなりショートカウンターから堂安が強烈なシュートをニアにぶち込んで同点。

個人的な考えですが、日本のサポーターは、周囲を巻き込むことにかけては一流だと思います。だって普段からそういうことばっかり考えているから。Jリーグなんてオワコン興行なのかもしれないけど、その中で沈まないようにもがき続けている力が、こういう時に生かされるとは。

あとカタールだからなのかもしれませんが、今回アジア系の観客のサポートが素晴らしいと思います。J氏が「サウジがアルゼンチンに勝って勇気をもらった」と言っていましたが、普段街中で会う海外サポーターからも「アジアは何かやりそうだぞ」という期待をひしひしと感じていました。

同点弾の時、気がついたら隣のアルゼンチン人やカタール人のお兄さんたちと、3つくらい前の列まで飛んでいました。
頼もしい93年世代のウルトラたちが後方の観客を煽り倒し、完全にスペインを飲み込んだハリファ。その後もいろいろあったと思うのですが、正直ここで「勝ったな」と確信したことくらいしか覚えていません。

試合後は前にバイブスぶち上がった外国人を通して僕はおとなしくしていようと思ったんですが、Y氏に送ろうと思ってホンダのタオルを持って写真を撮った直後、ボロボロ泣きました。そして海外のテレビ局にめちゃめちゃ撮られました。いい感じに使ってください。

93世代のアホな仲間たちと「ドーハで勝ちたい」って思いだけで大枚はたいてやってきたものの、コスタリカ戦で負けてしまったり、砂漠の気候で体調を崩すサポーターが続出したり、正直心身共にしんどい日々でした。でもこういう瞬間を味わってしまうと、そんな苦労もチャラにしてお釣りがジャラジャラ来るんですよね。だからフットボールはやめられないんです。

そして試合後の帰路のすごいこと。ジャパンと声をかけられ、握手や写真を求められ、挙句「ユニフォームを交換してくれ」と言われる始末。最後の方はだいぶ疲れましたが…。
その他もいろいろと落ち着かず、夜が明け、結局最後は仕事のパソコンを枕にして寝ていました。

明日は、ついに帰国の日です。

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