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東京都クラブユースサッカー選手権

…という、U-13・U-14・U-17の年代に渡って行われる大会がある。例年秋に開幕し、年を跨いでこの2月にファイナルが行われる、要は新人戦だ。私はこの大会をいつも楽しみにしていて、よっぽどのことがない限り足を運んでいる。そして今回、FC町田ゼルビアユースが決勝の舞台に立つ。

トップチームが広島に逆転負けを喫した後、決勝進出をかけた三菱養和SC戦がキックオフ。13分に西川瑞希のゴールで先制したものの、34分にビックリPKで同点に追いつかれた(アマチュアの審判には文句を言わないようにしているが、これだけは言わせてほしい)。

その後も養和の縦に速い攻撃とロングスローに苦しめられたものの、押し込まれ過ぎることなく、うまく時間を使ってタイムアップ。勝利こそ逃したが、得失点差で2018年以来となる決勝進出を決めた。

決勝の相手はFC東京U-18。なんか既視感すごいなと思っていたら、2017年からずっと西が丘ではFC東京としかやっていない。そして勝ったのは、2022年の一度しかない。

そう、東京の2種年代では超えなければならない壁が3つある。FC東京、東京ヴェルディ、三菱養和SC。ふたつはプレミア、養和はプリンス2部。毎年選手が入れ替わる分、カテゴリーほどの実力差はないとはいえ、4部の町田が上に臨む構図だ。もちろん難しい試合にはなるが、こんなに貴重な機会もない。

そして今年こそ、勝負の土俵に乗れるという予感がある。同じ相手に2-5で大敗した去年と比べて、メンバーは大きく変わっていない。しかし個々の基礎戦術への理解が進み、自信が増している。変拍子を打てるベンチメンバーもいる。勝つか負けるかは分からないが、仮に負けたとしても、それをしっかり血肉にしてくれると思っている。

あまり喋りすぎるといろいろな方向から怒られそうなので、ひとりだけ注目選手を挙げたい。GKの末永幹人。先輩たちには失礼かもしれないが、ここまでバランスのいいキーパーはゼルビアユースであまり見たことがない。あえて特筆するとすれば、足元のテクニックやフィードの部分。声質を含めてコーチングもいい。
今後トップのサポーターであっても名前を聞く機会はあると思うし、そうであってほしいと願う選手でもある。

決勝戦は2月24日(月祝)の13:00キックオフ。10:00からはヴェルディと養和の3位決定戦もある。養和のハイタワー2トップと右からのロングスローはかなり強烈だったので、こちらも一見の価値ありだ。ぜひ、西が丘でFC町田ゼルビアアカデミーの現在地点を見届けてほしい。

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