ABD×テラ・ルネッサンス アクティブ・ブック・ダイアローグを読み解く1時間(2021.10.6)
テラ・ルネッサンスオンラインサロン主催のこの対談を聞きました。
ゲストの竹ノ内壮太郎さんは、ABD(アクティブ・ブック・ダイアローグ)の創始者の方で、会社の社長さんである、ということは存じ上げていたのですが、この度、直接お話をお聞きすることができるとのことで、とても楽しみにしていた企画です。
第1部 プロローグ
これは、とてもいろんなご縁からの企画でして…。
ABDという手法を初めて知ったのは、2020年2月の人マネスキルアップ講座で企画をされていたのを、「面白い読書法だな」と思い申し込みました。しかしながら、直前に別の企画に参加変更をして、今となっては貴重なリアルのABDを体験し損ねていました。
その後、コロナのあれやこれやの中で、オンラインでこのABDをやるらしい!という情報を聞きつけ、何度か参加し、オンラインABDの運営支援も行うようになりました。
そして、一方で、これまた人マネの講演会で、鬼丸昌也さんとテラ・ルネッサンスの活動を知り、少しばかりの寄付を毎月するようになりました。
で、実は、竹ノ内さんと鬼丸さんは古い知り合い、とのことで、この度、お二人の対談が実現したとのことです。
ただの本好き、ということで踏み入れたABDの世界、私は認定ファシリテーター講座を受講していないのですが、手法はオープンソースで公開されているので、手法を知りえるわけで、そのあたりのお話も何か聞けるのかな、とも期待をしていました。
第2部 対談
鬼丸さんの受けたABDの衝撃は、私もそのまま体験しておりまして、
1 短時間で1冊の本を読む、探究することができる。
2 ほかの人のサマリーを読むと、より頭に入る、理解できる。
ということで、今まで一人で本を読んでいたのが、より学びが深まる、仲間も増える、そんなところに魅力を感じていました。
竹ノ内さんは、もともと、学ぶことそのものに興味がある。学ぶこと自体が楽しい、好奇心が旺盛な方で、会社の経営をしながら、人材育成や組織開発についても勉強をされていたそうです。
そんな竹ノ内さんに「ABDの神様」が下りてきて、手法を開発したのは2013年。
13章あるとある本を1か月に1章ずつ読んだときのことだそうです。
読書会のやり方を知らないので、まずは輪読したのですが、どうやったら面白く読めるかを検討していったところ、
「ジクソー法(部分に分けて分担し、その部分を教え合う方法)+KP法(紙芝居プレゼンテーション法、パワポではなくA4の紙で紙芝居みたいに見せながら説明する)」
という方法にたどり着いたとのことです。
その手法の開発も、何か面白い対話に結びつかないか…という試行錯誤を楽しんでる様子がよくうかがえました。
ABDは単に本を読んで知識をインプットするのではなく、それを発表し合う=リレープレゼンがキモで、それがうまくリレーされると、対話が深まり、出席者がいろいろ持ち帰られるとのことです。
ABDをやると、著者と仲良くなれる、みんなで知識を共有して出席者同士仲良くなれる、というのも印象的でした。
書籍の選び方については、書籍選びは、まずは、自分がやりたいもの、仲のいい友人がやりたいものをやるのが良いそうです。また、政府の作った白書など(学校の先生だと学習指導要領!をやったことも)も、ABDをやると行政のわけのわからない世界が近づいてくるとか。小説はあまり向かないかと思っていたけど、意外とやってみると、心の内面も描かれているので対話が深まるとのことでした。
また、1冊まるまるやろうと思わなくてよい、仲のいい数名から始めたらよい、というのも気軽にとりくめそうだなと思います。
竹ノ内さんからのメッセージ、「ABDは本、活字を活かしての仲間づくりや知識の定着ができること、また、ABDはオープンソースであること、ABDで人生が豊かになるとよい」というのは、お人柄がそのまま出たものだと心に染み入りました。
なお、この企画をしてくださったテラ・ルネッサンス・オンラインサロンのページはこちら。
https://community.camp-fire.jp/projects/view/358725
竹ノ内さんの参考になる素敵なエッセイはこちら。
https://www.ipa.go.jp/ikc/reports/learning_vol-6.html?fbclid=IwAR29wdgcVZHaZP1IoPP5cKjeNkFgab2nB75zkbnEvypGpEM_USce7-y5Ve0