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金欠大学生が年間150日も旅できた理由

あ、やばい。作業になってきた。思考停止だ。
お金をもらう代わりに、私の時間を売っているだけじゃん。

この感情が湧いてきたら、終わり。私の中でバイトの存在価値がなくなり、優先順位が下がってしまう。

このnoteは、固定バイトに違和感を感じていた大学生が、晴れてモヤモヤを脱却! その秘密は、ある「選択肢を増やす」環境で、「選択肢を増やす」選択にあったという話です。志望校へいけず絶望したあの経験も「この選択に出会うためなら、悪くなかった」。そう思えるぐらいにね。

大きくなった違和感

大学入学してからの1年半、飲食店にカフェ、引っ越しに野球場など、やりたかった固定バイトは一通りやった。そして満足しきった後、働き方「固定バイト」への違和感をどんどん積もらせていった。

夜遅くまであるバイトで、睡眠不足。挙句の果てには、授業中眠ってしまう。事前に決められたシフトのおかげで、長期休みも満足に帰省できない。ふいに来たチャンスを掴めない。

何のためにバイトしてるんだろう?

地元に実家、おばあちゃん両家が上手い具合に全国へ散らばっている私にとって、長期休みは距離の離れた人にも会いにいける、待ちに待った期間。お金を稼ぎたい欲も、バイトへの情も人並みにあるけど、懐かしい再会以上に優先したいものなんてない。大切にしたいものがバイトのせいで疎かになる現実に、全然納得がいかなかった。

あと、年齢の違いだけで時給が高いのもちょっと。フリーターの方が時給が高い理由といえば、学生と違って授業やテストがなく、安定してフルタイム出勤できるとか?でも前の職場は学生の方が出勤していたし、学生の方が動いていた。それはバイト新人の私から見ても、明らかなくらい。

年齢じゃなくて仕事振りで給料が決まればいいのに。

バイト漬けの先輩と私の時給差は、ほんのわずか。2年目から時給が50円アップするらしいけど、それでも新人との時給差はうまい棒5本分。

何だそれ。

どんなに能力があっても、どんなに頑張っても、どんなに長い期間勤めても、学生は決められた時給の壁を越えられないのか。ちょっと嫌になった。(いやだいぶ嫌だったかも)

長期有給インターンという稼ぎ方

海のそばで暮らすのが夢

お金を稼ぐためだけにバイトをするのが嫌だった私は、大学1年の6月頃から、「稼ぎながら自分のスキルを磨く」選択をするようになった。

それがwebメディアの「長期有給インターン」

選択してからは、インターン先から仕事をもらう日々。業務内容はKW分析からWP入稿まで、SEO対策の記事執筆をまるっと行い、時給単価は1000円いくかいかないかレベル。私個人というよりも、会社のインターンという立場で執筆の仕事がもらえていた。

Googleカレンダーの空白全てをあてても、足りない時間。絶対に死守したかった睡眠時間を、削らなくちゃいけない。他の選択肢を探す余裕もなくて、締切前に求められたクオリティで記事を上げることだけに、神経をすり減らしていた。

振り返れば、ライティングを鍛えたかった私にとってはいい環境で、オンラインの仕事術やWebライティングなど沢山のことを教えてもらえた。これはこれで面白かったし、勉強になったから全然あり。でもSEO対策という読み手の顔が見えないライティングが向いてなくて、進級と同時に区切りをつけた。

そして大学2年からは、もっと色んな所に行こう! 色んな人に会おう! モノよりも経験(人との出会い)を大事にしようと決めた。

全てはやり方次第

全国に帰りたい場所、再会したい人がいるって幸せ!

そして決意そのままに、2022年は動きまくった。上の地図で示した12箇所が、1年間で増えた私の大切な場所。

「そんなに移動していて、よくお金がもつね。」

授業のない日は9割居住地にいない私が、よく言われるセリフNo.1。ありがたい質問してくれる、そんな人に一言だけ。

何でもやり方次第だよ!

実際に上の12箇所も、8箇所はお金をもらいながら働くおてつたびで、4箇所はインターンとして関わった。ただの旅行じゃなく現地で稼ぐスタイルだから、経験や思い出ができても基本的には黒字で帰ってこられる。一緒に働く、暮らすからこそ築ける人間関係がある。「旅に出る=お金がかかる」はだたの固定概念だし、何をやるにしても選択肢はひとつじゃない! お金がないことを理由に行動しないのは、言い訳でしかないことを実感した。

でもこれは黒字になる選択肢を知っていたから、実現できたこと。選択肢を知っている、そしてそういう選択ができる自分でいるって大事だなと改めて思った。行動力=移動距離ではないけど、移動していれば行動力がある学生だと思われて、面白い経験ができる。ラッキー!

あと大学を卒業する時、お世話になった人巡りの旅に出るのがちょっと夢だったりする。自分の成長を報告したい、近況を語り合いたい人が全国にいるってこんなに幸せなんだ。私にとっては初めての感情だった。

ほんの少しの希望

大学2年になり、色んな人に会って経験を積む以外に力を入れたのが、合同会社ギルドでのインターン。

上のnoteはこのインターンに出会ったきっかけや決意表明を書いたやつ。1年が経とうとする今改めて読んでみると、想像以上に変われている自分に、自分が1番驚いている。

面白い自己紹介がしたいとか、任せてもらえるような記事を書きたいとか、何か突き抜けた武器がほしいとか。今だって完璧じゃないし満足はしてないけど、1年前の自分よりは間違いなく成長してるし、理想の自分に近づけてる。

ギルドインターンでは本当に沢山のことを学んだけど、時系列がぐっちゃになるから後で書くことにします。気になる人は最後まで読んでくれると嬉しいな。

貯金がなくなってもやりたいこと

ギルドインターンという環境のおかげで増えた選択肢は沢山あるけど、自分の人生に一番インパクトを与えたのが「海外ひとり旅」という選択。

周りにすぐ影響を受けるチョロい私は、この合宿で完全に「1ヶ月先に迫った夏休みで絶対海外行きたい。海外でひとり旅したい」と思ってしまった。そうと決まれば早くパスポート作らなくては。思いそのままに両親へ伝えると、突拍子がないと大激怒。心配の裏返しとは分かってはいるものの、久びさに頭ごなしに否定された。結局直接プレゼンしにこいと言われ、授業終わりにそのまま新幹線へ乗車。弾丸帰省する羽目になった。

海外経験はガイド付きプランで行った新婚旅行のみ。日本で万全な準備をして向かった両親に、航空券だけ買って飛ぼうとする娘の行動は、理解できなかったのかも。

私がやりたいのは全て用意されている旅行じゃない!

半分泣きながら訴え続けた。海外の路上でお金を稼ぐとか、世界一周とか、そんな度胸や勇気は今の私にないにしても、近づくことならできる。憧れや別次元の話で終わらせたくなかったから、旅という選択を、作り込んだ資料とともに納得してもらえるまでプレゼンした。

行く直前になって意味が分からないくらい緊張したけど、ついに現地集合現地解散、バラエティ要素強めのタイ旅が始まり!

朝起きてまずは、グッパー。即席チームで1日旅したり、スマホ検索なしで宿泊場所を探したり。世界一周経験者が出してくるミッションをこなす9日間は、毎日が濃くて刺激的だった。そしてだんだんと自信をつけていき、帰る頃には初海外にしてひとり旅ができるようになっていた。

一人旅最初の目的はパスポートケースを作ること!

TABIPPO学生支部に入ってなかったら、ギルドインターンをしていなかったら、私の人生に海外旅(ましてや一人旅)という選択は存在してなかった。自分には縁がない選択肢だと決めつけ、夢のまた夢で終わっていたと思う。でもそんな選択肢を与え、できると思わせてくれる環境って素敵じゃない?やっぱりギルドインターンは私にとって最高の環境だった。

成長重視の稼ぎ方、経験重視でお金を使っていたから、貯金はほぼなく親に前借りしてまでいったタイ。それでも意味分からないくらい楽しくて、私の人生を簡単に変えてしまった。もちろん行ったことに後悔はしてないけど、借りたもの返さなくちゃ。

固定バイトではない稼ぎ方

どこへ行くにも一緒!相棒のColemanリュック

借金返済+海外行きたい欲が増した私は、本腰を入れてお金を稼ぐことに決めた。お金が全てではないけど、お金でしか買えないものだってある。私にとってのそれが「航空券」だったって話。

でも固定バイトをするのだけは嫌だった。たとえ海外資金を貯めるという目的があったとしても、貴重な学生時代の時間をバイトで埋めたくない!

1日の時間は限られているから、何かを減らすことでしか増やせない。

分かってはいても、睡眠時間を削って固定バイトの時間を増やすことだけはしたくなかった。寝ることが幸せの私にとって、睡眠不足で過ごす毎日は楽しくないし、何より一番大切にしたいものを犠牲にするから。そこで時給単価をあげようと、ある決断をした。それは日本最大級のクラウドソーシングサイト「Lancers」で仕事をとること。

シャンディさんから毎週の定例で「まずは登録して小さいものからでもいいから始めろ」と言われ続けたやつ。でも勝手に自分の限界を決め、応募して落ちるのが怖くて、オファーを出すまでの一歩が踏みだせなかった。

大学生という枠から抜け出して時給単価を上げたい!そう思っていたくせに、結局一番ブレーキをかけていたのは自分自身だったのかも。最初は時給単価500円とか?全く持って割に合わなかったけど、ただがむしゃらに目の前にある仕事をこなした。

すると3000円の案件で依頼してくれたクライアントが、一気に3万円の案件を任せてくれた。1年間で時給50円アップの世界を生きていた私にとっては、次元が違う時給の上がり方。学生の私に任せてくれたことが、継続で依頼をくれたことが、本当に本当に嬉しかった。

実績が着々と積み上がるのが楽しくて、クライアントからの褒め言葉が嬉しくて、私はすっかりこの稼ぎ方の虜になった。それからはPCと向き合って、任せてもらった案件をコツコツこなす日々。でもそこにネガティブな感情はなく、むしろレベル上げしているみたいで面白かった。

年末もコツコツこなした証!

Lancersで仕事を取り始めて2ヶ月目で、学業・インターンと平行しながら月収5万円を達成。5ヶ月経った今は、時給単価を平均して2000円ちょいまで上げることができた。

ノマド学生になれた理由

2022年は4回も行ったお気に入りの場所

私が学生ながら、フルリモートで時給を2000円ちょいまで上げられた理由。それは間違いなくギルドインターンでの経験があるから。

ギルドの先輩だったらどうするだろ?

自分にとっての仕事ができる人、尊敬している人の行動を思い返して、実際にやっていた仕事術を真似しまくった。クライアント側もいろいろな選択肢がある中で私を選んでくれたのだから、期待に応えたいし、何より学生だから仕事ができないと思われたくない。

今やっていることは、自分の力になってる?
本当に成長できているのかな、前に進めてる?

不安になるときもあったけど、学生の私でも継続してリモートの仕事がもらえる事実が間違いなく目の前にある。だから毎日コツコツ積み上げた日々は、無駄じゃなかったし力になっていたんだと思う。

選択肢を増やす選択

台灣といえばの写真

今の私は昔よりずっと、自分の力で選択肢を作れるようになった。

どこにいても稼げるから、授業がない日は居住地にいなくていい。稼ぎ方がリモートに変わるだけで、こんなに選択肢が増えるなんて知らなかった!行こうと思えばどこへだって行けるし、やろうと思えば何だってできる。だから本当に人生が楽しいし、ワクワクする。時間だけはある大学時代にこの稼ぎ方を身につけられたのは、本当に強すぎた。

そして時給単価を2000円まであげたから、単純に使える時間が増えた。2時間かけて稼いでいた所を1時間でできるようになったんだから当たり前だけど。変に浪費せず、余白をもって生活できているのは本当に大きい。やりたいことにいつでも手を出せる余裕があるって、目の前のことに一生懸命だった1年前の自分じゃ考えられないこと。これも成長の1つだと思う。

選択肢を増やす環境

お世話になったTABIPPO'22の舞台チーム

ここにいたら自分がどんどん駄目になりそう。

大学生になり、ある程度は自分で環境を選択できるからこそ、余計に意味がある感情。コミュニティーがほぼほぼ校内で完結していた小中高とは違い、大学は自分の決断次第でどこまででも遠くにいける。だからこそ1つの環境に依存せず、選択肢が増える環境に身を置きたい。ここまで環境にこだわるのは、狭い世界で生きていたくないし、何よりつまらない人間にはなりたくないからだと思う。

色々書いてきたけど2年間いろいろやってきて思ったのは、選択肢が増えれば人生楽しくなる。そして選択肢を増やすのに大事なのは、適した「環境」なんじゃないかってこと。

私は大学1年でTABIPO学生支部に入って「旅」という選択肢を知り、大学2年はシャンディさんのもとでインターン。現役ノマドワーカーに鍛えてもらったおかげで、どこでも働ける「ノマド学生」になれた。面白い選択肢があることを知り、実際にその選択ができるようにまで成長できた。

大学1・2年という大事な時期にこの決断をした自分を褒めてあげたいくらい「選択肢を増やす環境」を選択できてる。TABIPO学生支部とギルドインターンこそ、選択肢を増やしたい私にとって適した環境だった。

そして大学3年になった今年は、私がお世話になっている大人No.1の「シャンディさん」が事業責任者になった「TABIPO学生支部」に再び入ることにした。

人生を面白い方向に変えてくれた2つの要素が合わさった、個人的に激アツなのが今年のTABIPPO学生支部。入会を決めた理由にシャンディさんの存在は間違いなく大きいけど、一緒に活動するメンバーも、普通に大学へ通っているだけじゃ出会えない濃い学生ばかりでワクワクしてるとこ。去年は全国各地で色々な面白い大人と関わってきたけど、同世代からしか得られない刺激は間違いなくあるし、影響力が大きいと思う。

2021→2023

今年こそ人生の最北端記録更新するんだ!

志望校に行けず自分の人生そのものが終わったと思っていた2年前。失敗を成功にしたくてもがいていたら、なんだか面白いことになってしまった。高校時代に描いていた大学生活とは全くもって違うけど、想像の何十倍も面白いから全然あり!大正解!

もちろん努力は報われてほしかったし、受かった先の景色を見てみたかった。でも志望校に合格した未来が一番幸せだったかはわからないし、今の人生も悪くないなと思ってる。(今そう思えている時点で、大学入学してからの2年間は間違ってなかったし)

どうせ生きるなら楽しい方がいいし、話のネタになる人生がいい!中身のある面白い人間になりたい!そのための手段が「旅」であり、「TABIPO学生支部」だと思ったから、私はこの選択に決めました。(他のやりたいことも全部やるけど)

想像外の選択ばかりする娘に両親は頭を悩ませるでしょう、きっと!それでもその時は、作り込んだ資料片手に弾丸帰省し、直接プレゼンして納得させようと思います。2023年も楽しくなりそう!次にnoteを書く時はどこで何をしているのか、自分が1番楽しみです。終わり!


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