お茶会。【空想親睦会】
ティーさん(以下T)「ミルクティーとロイヤルミルクティーの違いって結局の所牛乳に依存するのよね」
T「ロイヤルも牛乳の方に掛かっちゃってるわけよ!ロイヤルティーじゃないの。結局ミルク!!」
ミルクさん(以下M)「もー。いきなり手厳しいなぁ」
コーヒーさん(以下C)「あぁ~でもわかるなぁ!」
C「カフェオレもミルクの手柄みたいなとこあるもんね。コーヒーがミルクのおかげでカフェオレに名前変わったよ!!的な」
M「おやおや?この親睦会は敵だらけですかな?」
M「共通する仲間の会話が親睦会じゃないのかい!?ねぇ!」
T「怒んないでよー」
C「感謝はしてるってばー」
M「まぁ僕もね、君らのおかげで世界が広がったみたいなとこいっぱいあるから…感謝はしてるけどさ」
T「じゃあとりあえず乾杯する?」
C「お互いの功績に乾杯!」
M「持ちつ持たれつって事でね!!乾杯!!」
◎
T「…でもやっぱり特別感はあるよね。ミルク」
M「あれ?まだ言う?」
C「いや褒めてるんだよ。ちょっとやっぱり別格だもん」
C「だって君、名前いくつあるのさ。カフェオレだのカフェラテだのコーヒー牛乳だの」
T「確かに」
C「国によって名前変えてるだろ君」
M「ばれたか」
T「なんだっけ?オレがフランス語でラテがイタリア語だっけ?」
C「どっちもミルクの意味ね」
T「主張強いわぁ」
M「なんか耳痛いわ」
C「しかも知ってた?ラテとかマキアートとかカプチーノってミルクの量で名前決まるんだよ。僕じゃなくて」
T「えぇ…」
M「引かないでよ」
C「ラテに至っては僕よりミルク派閥のが量多いよ」
T「謝んなさいよ!!」
M「なんでさ」
M「でも美味しいだろ?」
C「まぁね」
T「それは認めるわ。っていうかあなたそれでほぼねじ伏せてるわよね」
M「人聞き悪いぞ」
C「まぁ実力あるからねミルク」
T「料理にも使われるもんね。ちょっと飲み物の枠越えてるわ」
M「責められたり褒められたりの緩急が激しい」
T「そのうち紅茶界隈でも別名増えるかもね」
C「と言うと?」
T「エンペラーミルクティーとか」
M「採用」
C「うるさい」
M「手厳しくない?」
T「カイザーミルクティーかも」
C「中国だと天帝茶葉とか?」
M「日本だと?」
T「あなた欲しがり出してるじゃないの」
C「天皇牛乳紅茶」
T「それエンペラーミルクティーじゃないの?」
M「さすがに不敬だな」
C「諌められると辛いものがある」
T「悪ふざけが過ぎたわね」
「「「申し訳ありませんでした」」」
◎
M「でも名前で言うとコーヒーも紅茶も別名ありまくりじゃん」
C「まぁね」
T「コーヒーは焙煎度で名前変わるんだっけ」
C「8段階あるよ」
M「やべぇな。エスプレッソとかの話かと思ったらレベルが違ったわ」
T「エスプレッソとかの話であってもめちゃくちゃあるわよ確か、ソロとかリストレットとか」
C「ソレ言い出すと紅茶もヤバいよ」
T「ちょっと!ヤバいじゃなくて凄いって言いなさいな」
M「失礼しました」
C「世界三大銘茶が中国のキームン、インドのダージリン、スリランカのウバ」
M「世界三大銘茶って何。権威に圧倒されるんだけど」
T「美味しいわよ」
M「飲んでみたいわぁ」
C「茶葉とる旬でも名前変わるよねダージリン」
T「春夏秋3回採れるわよ」
M「それはなんか聞いたことあるな。ファーストフラッシュとセカンドフラッシュとオータムナル」
C「発酵度で緑茶にもなるよね君」
M「マジでか」
T「まぁなれるよ」
M「口調が変わった!!」
C「アールグレイとかチャイとか種類でも名前めちゃくちゃあるし」
T「底知れないでしょ」
M「あのー君らさ、さっきよくも僕の事名前で責めれたよね」
C「えへへ」
T「うふふ」
M「それで済ませる気かよやべぇな」
T「やべぇな?」
M「凄いな」
◎
M「口調でもそうだけどさ、やっぱりイメージが上品なんだよね君ら」
C「まぁね」
T「否定しないわ。イメージで得してる」
M「対して僕はやっぱ庶民感あるわけよ」
C「まぁね」
T「否定しないわ。それがあなたの良いところだもの」
C「僕もそう思う」
M「ありがとう」
C「えへへ」
T「うふふ」
M「へへっ」
M「だからこれは最初の話に戻るけどさ、ロイヤルがミルクの方に付くのは道理だよね」
M「だって君ら、もともと上品だもん」
M「ロイヤルは僕につけたらちょうどいいじゃん」
C「なるほどなぁ」
T「一理あるわね」
C「でも僕はやっぱりミルク凄いと思うなぁ」
T「私も。あなたがいない世界は考えられない」
M「いや、コーヒーも紅茶も凄いよ。もちろんお茶もジュースも」
C「ありがとう。ジュース今日来れなかったけどこれ聞いたら喜ぶね」
T「ありがとう。嬉しいわ。おじいちゃんおばあちゃんにも伝えとく」
M「なんだか褒め合いになっちゃったね」
C「いいじゃないか。みんな美味しいんだから」
T「そうよそうよ!もっと褒め合いましょ!!」
M「へへっ」
C「えへへ」
T「うふふ」
「「「わっはっは!わっはっは!」」」
おわり
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