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海辺にも顔色がある。

海辺と一言で済ますには勿体無い。

それ程に海辺には顔色がある。

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時間帯で顔色が変わるのは序の口である。

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出会った生き物によっても変わるし、同じ生き物も日によって表情が変わる。

場所によって勿論色が違う。

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砂浜だけが海辺ではない。

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船の移動と塗装をするであろう海辺の石は、塗料で化粧をしている。

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場所と時間で海の色も変わる。

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海岸ブロックの形状すら違う。

已己巳己だけど、違う。

県の端と端でも当然違うだろう。

石川県で見た海と、和歌山県で見た海は違うはずだ。海流の名前も違うのだ。

福岡と鹿児島の、香川と高知の、山口と青森の、沖縄と北海道の、海辺の顔色を考える。都道府県ごとに違うのだ。この島国が狭いなんてとんでもない。とても考えが海外に及ばない。嘘です。本当は少し考えてみる。でも桁外れだなぁと思う。

海辺だけでこの有り様である。

私が知らないだけで山にも無限が隠されている。

知らないだけで、まだ無限は隠されている。

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