意味のない話ができる意味
幸せの象徴として結婚・家族があります。
個人の考え方が多様化し、恋愛や結婚に対しても多くの形が生まれている現在でもやはりこの象徴はゆるぎないものでみんなの目標の一つになっていると思います。
でも結婚って目指して叶うものなのかな。
そもそも結婚って何だろう。
辞書を引いても言葉の説明だけ。もっとその先が知りたいのに。
この春始まるドラマの中にも恋愛や結婚・仕事に悩む女性のお話が多いように感じます。
現在私は27歳、会社員で独身。結婚の予定もありません。
書いてみるとまるでドラマの主人公のような状況。これから何かが始まる予感…?
両親が離婚している事もあり、正直結婚にはあまり憧れがありません。でも結婚したくないわけではないんです。恋愛のすばらしさも理解しているつもりで、子供もいたら嬉しいなと。でも結婚の選択は私にとって大きな勇気が必要なのです。
周りの友人の結婚・出産は心から嬉しいけれど、どうしても比べてしまう自分と他人の幸せ。やりたいことも見つかって幸せなのにどうしてこんな気分になってしますのだろう。
そんな事を考えながら、タイトルに惹かれて昨日スタートしたドラマを見ました。
火曜10時放送のドラマ「持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~」では恋人は欲しいが結婚願望は薄い娘と奥さんを亡くした父のW婚活から始まる恋愛ドラマです。
第1話を見て自分に重ねてしまったところと心に響く言葉が沢山あったので忘れないように記しておきたいと思います。
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ドラマの冒頭からこの言葉は出てきていました。
仕事をする上で「効率的に、迅速に、要領よく」を心掛けている私としては、まるで母に頭を撫でてもらっているような暖かい安心感を感じた言葉でした。
人生には無駄な時間が必要で、無駄を楽しむには心の余裕が重要です。私は前職に就いている際余裕をなくしていました。心の余裕は簡単に遠くへ行ってしまいます。余裕がなくなると目の前にあるものすら見えなくなり、すべてが崩れていきました。この状態こそ無駄ですね。
The time you enjoy wasting is not wasted time. は覚えておくだけで心に余裕を与えてくれるような気がします。「楽しんでしまえばいいんだよ」早速スマホのホーム画面に書いておこうかなと思います。
上野樹里さん演じる沢田杏花の名前の由来は春の雨の日生まれたから。お父さんが杏花雨から名付けそうです。
私は「杏花雨」を初めて知りました。雨の名前って400語以上あるそうです。同じように降る雨にも季節によって名前が違うなんてすごくロマンチックに感じました。
季節を表す綺麗な言葉をもっと私の引き出しに取り入れたいと思いました。
娘の杏花が結婚ってなに?と聞いても答えられなかったお父さん。それでも最愛の奥さんとの過ごす時間は何よりも楽しかったと言葉を噛み締めながら言っていました。
何十年一緒にいても結婚の意味なんてきっと分からないし家族によって違うのでしょう。けれど言葉の意味を常日頃考えるお父さんが「意味のない話」を楽しめるほど奥さんとの時間がかけがえのないものだった事にとてもほっこりしました。
結婚とはこういうことなんじゃないかな、と少し理解できた言葉でした。
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主人公のお父さんが辞書を作る日本語学者という事もあり素敵な言葉と出会える予感がするドラマたと感じました。言葉フェチにはたまりませんね。
この言葉以外にも素敵な言葉・教えが様々なシーンにあり、見る方によって心に残るフレーズは違うんだろうなと思ったら多くの方と感想を語り合いたくなりました。
私は物語は結末よりも経過を見ているのが好きなタイプです。
ですがこのドラマは主人公杏花がどのような選択をするのか結末もとても楽しみに感じました。
毎週火曜日は自分の幸せを考えてみよう。