時代小説【昭和】『小説家になろう』おすすめ完結作品「恋のほのお」
なろうには、異世界転生モノなど、いわゆるなろう系ではない名作が多数埋まっています。
おすすめしたい完結作品などをこちらにて紹介したいと思います。
今回紹介するのは、昭和レトロな小説です。
※写真は神保町の共栄堂のスマトラカレー。
(昭和っぽい写真がこれしかなくすみません……)
【おすすめの作品】
『恋のほのお』
https://ncode.syosetu.com/n7786er/
【あらすじ】
1970年5月、東京で大学生活を送る「僕」こと波多野啓次郎は、高校時代の友人である大貫恵子が婚約したとの報せを受ける。いったい僕の、この数年間とは何だったのだろう。
ロック、野球、それに恋。
学園紛争華やかなりし時代、追憶が東京と関西を駆け巡る僕らの青春譚、ここに開幕。
2018年にお送りしたレビュー(おすすめ文)です。
完結まで読みましたが、2018年当時の期待は全く裏切られることなく、素晴らしい結末でした!
登場人物の心情と時代考証の精緻さは鮮やかすぎるくらい。
昭和の世界にどっぷりと浸かることができます。
物語は詳しくは記載しませんが、予想していた展開と違い、「あの人が……そうだったのか……! やられた!」と少し悔しい思いをしました。
それを含めてとても面白かったです。
二人のヒロインの間で過去への後悔を重ねながらも、主人公は成長し、読者が納得するかたちで結末を迎えます。
「そうだよな……初恋ってそんなもんだよな」という共感性もあり、読後感がとても清々しかったです。
この作品、ふさわしい発表の場は「なろう」ではありません。
公募にも出さないなら、Kindleに出すべきだと思います。
もしわたしなら、より多くの人に読まれるよう、
キーワードの「昭和」「ロック」「野球」「学生運動」あたりを副題に入れるでしょうか。
「昭和」の時代小説として、「小説家になろう」で出会えてよかったと思う作品のひとつです。
紹介してくださった方、本当にありがとう。
昭和を感じたい方は、ぜひ。
喫茶店でコーヒーを飲みながら読んでください。おすすめです。
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