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リプ欄とコメ欄に寒気がする時

ジャンプ+のコメントで評論家気取って感想書いてるやつマジで嫌い。

口汚く罵ってごめんなさい。
でも本当にムカつきすぎる。

てゆうか、サブカル界隈に湧いてる“評論家気取り”全員うざすぎ。
本当の評論家(ライターと呼ぶときもある)は全然嫌いじゃないし、むしろ参考にさせてもらってるけど。

サブカルチャーがメインカルチャーに劣ってると思われてる最大の理由って
有能な批評家や評論家が圧倒的に足りていないからだとマジで最近思う。
そのせいで無能(とゆうか一般人)が有能ぶって語るから、結果的に文化として醸成されないし、伸長できないんじゃないの?て本気で思う。

私がそう思った理由は、冒頭に書いた「ジャンプ+のコメント欄」なのだけど
その中でも特に「読み切り作品に対するコメント」がムカつく。

あと、食べログ(食はサブカルではないけれど)のキモいアドバイスとか
映画へのキモいアドバイスとか
お笑い芸人のネタ動画YouTubeへのキモいアドバイスも
本当に無理すぎ。マジでムカつく。

ムカついてる理由は主に二つある。
一つ目は「傷つく人のいる可能性のある感想を“アドバイス”や“警鐘”の仮面を被り、正義ぶって投稿してること」。
二つ目は「評論や批評の提を一切成してないのに、自分では評論だと勘違いしてること」。

まず一つ目。
作品に対してネガティブな感想を抱くことは全く問題ないと思う。そういうこともあるでしょ。
私も「この漫画はつまらなかったなー」とか「この映画は眠かったなー」てことはある。
で、その気持ちを親しい人に伝えるのは良いと思うよ。
直接食事した時とか、LINEとか、プライベート(他の人の目に触れない)環境で伝えるのは全然問題ないと思う。
あるいは「一個人の感想です」ということを強調し、自覚してるなら、それもまあ、良いと思う。
別に感想を持つのは自由だから。


でも、漫画家に対して「画力がイマイチ追いついていないように感じました」とか「この表現は○○への配慮が足りてないのではないでしょうか」みたいな、アドバイスを書くやつさあ。

お前は集英社の編集者なの?

最初に書いたように感想として言うならいいと思うよ。主語を自分にして、「私は傷付きました」とか、「私は絵が好きになれなかった」とか。
わざわざ言う必要あんのか?とは思うけど、まだマシかなと思う。
(私個人としてはその発言すらうざい)
仲のいい友達とかに「絵が微妙だったよね」とか「○○界隈からは嫌われそう」とかいう感想を個人的に話すのもいいと思う。

なんかさ。
「世間的にはそう評価されますよ」みたいな、お前は誰の何で、何の代表なの?ってやつ、多すぎるだろ。それを世間に発表するやつ。
コメントのいいね集めか?そんなところでも承認欲求?きもちわるい。

二つ目の「評論や批評の提を一切成してないのに、自分では評論だと勘違いしてること」。
これ、本当多くてムカつく。

評論文って国語の授業で習った?習ったよね?必修課程だから。
“事実”を基に“仮定”や“思想”を述べて、それを“立証”するんだよ。

「この作者、△△に影響受けすぎですよね。絵がそっくりすぎる。話の展開も似ているし。オリジナリティを持たないと連載は厳しいでしょう」

まずお前は連載会議に呼ばれてないだろ。
現実世界じゃなくて妄想世界に生きてる時点でやばい。

影響受けすぎ、って、なんでそう思ったの?根拠は?
根拠って作品から推察するお前の気持ちの話じゃないぞ?
例えばその作者がインタビューで以前好きな作者として名前を挙げていたとか、使ってる作画用の機材が同じとか、作中に似たようなセリフや表現が多用されている(ちゃんと似てる理由も含めて)とか、
そういう“事実”があるわけ?

絵がそっくり、って何をもって?
線の濃さとか、顔の輪郭の描き方とか、表情とか、どこがどれだけ一致してたの?
それも主観じゃなくて客観的な判断に基づいたやつね。

話の展開って△△とどの辺りが似てるの?
起承転結に切り分けてきちんと説明できる?

140字のコメントじゃ無理?そうでしょう、無理でしょう。
だってジャンプ+はそんなキモいアドバイスじゃなくてシンプルな感想を求めてるだろうから。

お前は軽い気持ちでなんとなく発してるかもしれないけど
その作品がお前の手元に届くまでに何人の人がどれだけ脳みそ使ったのか想像しろよ。

「だってつまらなかったんだもん」?
じゃあ「俺は面白くなかったな」と書け。
「そんなことわざわざ書く必要ないじゃん」?

じゃあ、アドバイスも同じだよ。
お前のはアドバイスでも評価でもない。
「俺は面白く感じませんでした」と全く同じなんだよ。

ポジティブな意見については、別に良いと思うけど、評論家気取る奴って大抵ネガティブなことしか言わないからそれもムカつく。

面白くなかった理由を説明したいなら
本人の目に入るようなコメント欄やリプ欄じゃなくて
漫画が好きな友達に話せよ。
それが居ない?居ないからって人を無闇に傷付けるな。

TwitterやYouTubeのコメントでも、自分が評論家になったつもりの人がめちゃくちゃ多くてゾワっとする。
評論家気取りは友達や家族の前でやってください。
自分の承認欲求や自尊心を満たすためだけに、誰かを傷つけないで。

本当にそれを仕事にしてる人たちにとっても
そういう偽物たちって迷惑だと思う。

漫画って今、日本においてものすごく大きなカルチャーの一つで
それをどのように批評するかって、今後の社会文化形成において
すごく重要だと思うんだよね。

それが偽評論家のせいで、批評そのものがチープに成り下がってしまうと
文化自体が下劣なものというレッテルを抱えてしまうことになる。

“キモいファン”や“教養のない支持者”ばかりのいるカルチャーが
広く理解を受けることは、ない。

自分の好きなものが今後どのように発展して、どんな評価を受けるかは
その創作物を享受している人たちにもかかってるんだよ。

そんな壮大なこと考えてない?
考えてないなら評論家ぶるなマジで。

創作者を自分の感情の心地よさのために
傷つけないでほしい。

読み切りの漫画家と知り合いだったの?てくらいの勢いで怒ってしまったけれど
全然関係ないです、普通にムカついただけです。

最近個人的にはこの読切が面白かったので
暇な方はぜひ読んでください。

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