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できなくなったことできるようになったこと(統合失調症)

今日もお疲れ様です。カホです。

今回は統合失調症を患ってできなくなったこととできるようになったことをお伝えしていきます。

発症する前について

統合失調症を発症する前(小中学生)の私は一言で説明するなら''目立ちたがり屋''でした。
小学生のときは集会委員会に入っていて週1回の1年生から6年生(数百人)が集まる所で司会やそのサポートなどをしていました。
中学生のときもリーダーをかってでたりとにかく目立ちたいという気持ちが強かったです。
そして幼少期から絵を描くことが好きだったのですが放っておくと何時間でも描き続ける程の''集中力''がありました。

発症後できなくなったこと

発症して数年が経ち症状が落ち着いてから「あれっ?」と異変に気付きました。
今まで何時間でも描き続けてた絵が最後まで描けなくなっていたのです。
それでも症状がひどかったときは絵を描くという発想も気力もなかったので進歩だと思いましたが少しショックも受けました。
よく観ていたアニメもドラマも1時間以上となると集中力が切れてしんどくて堪らなくなります。発症前は観れていた映画はもってのほかでした。
私の場合は何時間でも没頭できていたことが発症後はどんなに好きなことでも1時間が限界の集中力へと変化してしまったのです。
そしてもうひとつの大きな異変が人前で話すことが恐怖へと変わったことでした。
あんなに目立ちたがり屋だった私は今考えると本当にいたのか?と疑問になる程です。
大学へ進学してから講義での課題を発表する。また、研究室配属後のミーティングや卒業研究発表。全てが苦痛になってしまいました。
自論ではありますが発症したてのときに幻聴(他人からの自分に向けられた悪口)の症状がとくにひどく出ていてそのことから人が怖くなったのではないかと考えています。

発症後できるようになったこと

けれど実はどれもこれもできなくなった訳ではありません。
逆にできるようになったとプラスに受け捉えれることもあります。
まず1つ目が精神疾患への偏見がなくなったことです。
発症前の私は精神疾患について「精神疾患は心が弱い人がなる」という偏見を持っていました。
今思うと知らないことは悪だなと思いますしこんな考えだった自分が恥ずかしいです。
実際、自分が統合失調症という精神疾患を患って思ったことがあります。
心が弱いから精神疾患になるという考えは正しくないということです。
「心が弱い」って言われて喜ぶ人はいません。
マイナスな印象を与える言葉ですよね。
だから「精神疾患」=「心が弱い」という式が成り立てば「精神疾患」=「マイナスイメージ」という式まで成り立ってしまうのです。
私が実際、統合失調症になって気付いたことは精神疾患を患う方って無理が祟ったというパターンが多いと思うんです。
つまり無理をするほど真面目で頑張る人ということです。
そう考えるとそもそも''心''という臓器はないのですが「心が弱い」っていう言葉も食べ過ぎるて胃もたれすると「胃が弱ってる」とかお酒を呑みすぎて次の日二日酔いになったとき「肝臓が弱ってる」とかの意味のように誰にでも起こるよね。っていう風潮に変化するといいなと思います。

そして2つ目がスケジュール管理ができるようになったことです。
例えば平日たくさん働いて土日休みがきたとします。友だちから「土日休み遊ぼうよ」と連絡がきて皆さんどうするか?です。
答えは色々だと思いますが、私は疲れていても外に出て遊びたい派です。
しかし遊びたいからといって休みを全て遊びに費やすと次の週しんどくなってしまいます。
このしんどいが発症前に比べ発症後は確実に健康に害を及ぼすのです。
けれど友だちからのお誘いを全て断るのもアウトドア派の私にはストレスになります。
そこでスケジュール管理をしっかり行ってONとOFFのメリハリを付けることに意識するようになりました。
若い頃から健康第一に考えたスケジュールを立てられるようになったことは私にとってプラスですし統合失調症を発症したからこそできるようになったことでもあると思います。

最後に

人って元々できないことより元々できてたのにできなくなったことの方が辛いんじゃないかなと思います。
正直、自分が病気だと診断された日は絶望しました。症状が回復し出すとできなくなったことが際立ちまた絶望しました。
でも、生きてたら何度だって立ち上がれるって騙されたと思って生きてたら本当だって実感できました。
それに絶望していたときの自分に「病気になったらできなくなることはもちろんある。けれどそこに執着するのではなくできるようになったことに視野を向けろ。」と今の自分ならアドバイスしてあげれそうです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。この投稿が誰かのお役に立てれば幸いです。
それではまた次回!

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