📖凪良ワールド🍀🍑
『おやすみなさい、また明日』
「泣くのはストレス発散になるんだって、心療内科の先生が言ってた」
そういいながら、朔太郎の清潔な指先がつぐみの目元からラインを辿っていく。いつの間にか涙が頬をぬらしていたのを、はじめて気がついた。
同時に朔太郎が心療内科と言うことに違和感を覚えた…。
✨✨✨
売れない小説家のつぐみは十年同居していた恋人から、突然別れを宣告された。
「つぐみは好きな物を書けば良い。俺が支えてやるから気にすんな」そう言われ続けていたのに、いきなり丸裸で寒空にほりだされたようなものだ。
スランプで原稿も上がらない、住む場所も見つからない、恋人への未練と憔悴で気持ちも中途半端でどうしょうもない。
油断すれば過去のさりげないやり取りを思い出しては~なぜ、いま自分はひとりぼっちで…~と途方に暮れる。
そんな時に「あなたの小説のファンなんです」と言う、爽やかな青年、朔太郎と出会う。
なんでも屋をしている朔太郎は仕事はテキパキとこなしながら、だれにでも柔らかな笑顔を見せる。年下なのに、そばにいるとほっとするつぐみだった。
朔太郎が祖父の持っているアパートが空いてるからとトントン拍子で住まいが決まり、ひと癖もふた癖もあるアパートの住人たちとは疑似家族みたいなやり取りがなごむ。
隣の生活音がすることで、前みたいに孤独感は薄れていった。
朔太郎の祖父のお見舞いにいったつぐみは「くれぐれも朔太郎をよろしくお願いします」と深々と頭を下げられる。その真剣さは単なる孫可愛さだけではないような気がした。
両親がいて理解ある祖父がいて、いつもハツラツとした朔太郎がある重大な悩みを抱えていることを知って…⁉️
✨✨✨✨
ぐす~💦ぐす~💦
な、涙がととと、とまんな~い~💦
切ない、けど暖かい、こんな風に人生の終末を迎えられたなら、どんなにか幸せかなと…💞
もう文学の域です‼️✨
ゆう先生、ありがとう❤️
こんな物語に出会えて、私は幸せです✨✨
思わず、感動して興奮してしまいましたが、朔太郎とつぐみがお互いの思いを知りそれぞれが下した決断が、もうどうしょうもないけど、切なすぎて嗚咽が出るほど泣いてしまいました➰💧😭
そして、今回のサプライズは住人仲間の貢藤が担当する漫画家の小嶺ヤコ先生が、つぐみの元彼をバッサリやるところが、愉快❗️痛快‼️奇々怪々‼️✨
ざまあみろだー🎵
このふたり、「求愛前夜」で痛快コメディを繰り広げてるので、こちらもお楽しみに‼️