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BLワールド備忘録『怪物』劇場感想💕祝‼️カンヌ国際映画祭脚本賞受賞🏆️

監督:是枝裕和   
脚本:坂元裕二
音楽:坂本龍一
出演は、安藤サクラ、永山瑛太、田中裕子ら変幻自在な演技で観る者を圧倒する実力派と、二人の少年を瑞々しく演じる黒川想矢と柊木陽太。その他、高畑充希、角田晃広、中村獅童など多彩な豪華キャストが集結する。
いったい「怪物」とは何か。登場人物それぞれの視線を通した「怪物」探しの果てに、私たちは何を見るのか。その結末に心揺さぶられる、圧巻のヒューマンドラマ。

公式サイトより

怪物、怪物、だーれだ?

私たちは、日常の中で目に入る情報、耳で聞く情報、手に触れる情報で、物事を判断している。
それはあくまでも、自分主体だ。

同じ『りんご』でも、真横から見たところと真上からみた形では、全然違う。
更には、切って見ないと中身がみずみずしいのか腐っているのかわからない。

シングルマザーの早織と息子の湊の日常。
早織の目線で綴られるイントロダクション。
湊の様子から懸念される学校での「いじめ」?
担任の堀の不愉快な態度。
隠蔽しようとする学校。

ヤバイ教職員に「アカンやろ」と思わず毒づく!

ところが、場面が代わり担任教師、堀の日常から同じ時系列が再現されてゆくと……⁉️

そして、更には湊の目線からの一連の出来事が流れていった瞬間に、「ああ、そうか…。そうだよね」と胸が痛い。

早織と湊。
湊の同級生の星野依里と父の清孝。
担任の堀。
学校長の伏見真木子。


それぞれが、問題を抱えながら生きていて、子供たちにも全うに学校生活を送ってほしいと願っている。が、そこにはどうしても「自分の物差しでの判断」でしかない。

「相手の立場」に立ってといっても、それは想像でしかなく、自分の経験上での判断でしかない。

我が子の性的指向が自分と違っていたとしたら、親は想像し難い。
依里の父、清孝が「アイツは怪物だから。」と口走ってしまうことも仕方がないのだ。

が、観ている側はそれぞれの視線から覗き見てゆくうちに、果たして本当の怪物は……❗️
と薄々気づいてしまうのだ。

それは、今、自分の回りにも居るかもしれない。
いや、もしかしたら自分かも…⁉️

昨今、やっと同性婚が国会で取り上げられることになり、以前よりは多様性を受け入れる世の中に変わりつつあるけれど、これが当事者に自分が置かれた時、どこまで許容範囲かあるのか。

そこも、やはり、想像しかないのである。


⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
まったくどうでも良いけど、監督、脚本、音楽のお三方。名前の文字が微妙に被ってます🎵
《裕》《坂》😅

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