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【最新本】『移動する人はうまくいく』成功と失敗のリアル。
『移動する人はうまくいく』というタイトルに思わず目が惹かれる。
しかし、「今日はビジネス書の気分ではないんだ」との思いから手に取ることなく、本屋をブラブラ1周する。
もっとこう、「ビビビ!」とくるような、「偶発的な出会い」なるものを求めていたのだ
しかし、あちこち目を向けるも入ってこない。
・・・うわぁー、やっぱ気になるなぁー、、、。
とタイトルが頭を離れず、結局、手に取った。
そして、購入した1時間後には読了していた。
移動する人はうまくいく、、、のか?
について。
実質2拠点生活となっている、いまの自分のキャリアも含めて、読了後に感じたあれこれについて、今日は。
「移動する人はうまくいく」ざっと要約
本の内容は非常に軽快で、ビジネス書としてとても読みやすい。本に読み慣れている人なら1〜2時間で読み終えてしまうだろう。
移動=環境を変えること
の重要性が何章にもわたってくり返し強調され、メリットが次々と紹介されている。
この「移動することで人生が好転する」というなんともシンプルなメッセージに
「そうそう・・・!だから移動したくなる・・・!」
と思わず共感してしまう部分も多かった。
かくいう私も、移動することで新たなチャンスや人脈に恵まれ、キャリアが広がった経験が大きいので、この本には強いシンパシーを感じた。
モヤモヤが残った理由①:移動せずに成功した例
しかし、読み終えても心がスッキリしなかった。なぜかモヤモヤする。
「移動でうまくいく時もあれば、そうじゃない時もあるよね?。」
という経験からくる「問い」が残ったのだ。
それは、
「移動しなかった結果、うまくいった人」
「移動した人が被る、思いがけないリスク」
に最近触れたことが引っかかっている。
つい最近、出版の報告のため前職場に訪れた時の話。まず驚いたのは職場の雰囲気である。
退職した2年前とは打って変わって環境が改善され、働くスタッフたちもやりがいを持っていた。(コロナ禍以降、大幅な改革がおこなわれたとのこと)
中でも、かつて一緒に働いていたスタッフの変貌振りに驚きを隠せなかった。当時、あらゆるストレスから心を病んでいたスタッフが「本当に、いい職場なんです・・・!」とキラキラする笑顔で話している姿に思わず涙しそうになった。
当時、子育て真っ只中でもある彼女は物理的な移動が困難な立場であった。
しかし移動せず、職場環境が良くなったことでキャリアを再構築していた。これは「移動しないことが功を奏した例」だ。
モヤモヤが残った理由②:やたらと移動し、勘違いするケース
そして、もう1つは、むやみに移動し続ける人の話である。
(これは、独立後に度々目にするのだが・・・)
こういうケースは「おいしい話」にありつくべく、わかりやすく移動しまくる。そして「おいしい話」が現れると寄ってたかってわかりやすく近づいてくるのだが・・・
目の前の状況が面倒になるとすぐに場所を変え、ひっそりと居場所を変える。(連絡が途絶えるのがほとんどだ)
確かに、自分から動く行動力などは大事なのであるが、やるからにはやり切る「責任」をきちんと背負うべきと思ってしまうのは老害だろうか・・・。
わかりやすくいうと、「都合のいい機会にはすぐ飛びつく人たち」だ。
結果として、その場ではチャンスを掴むが、長く付き合う人がいなくなるケースが多い。
このように、移動することが必ずしもうまくいくわけではない。
移動する人だけが被る「思わぬリスク」の話
そして、忘れてはならないのが、
移動には予期せぬリスクが伴う
という部分であろう。
例えば、遅延や事故といったトラブルがつきまとうし、計画通りに進めなければ、移動がもたらすチャンスも失ってしまう。
また、それだけではなく、移動することで成功している人たちには見えない努力がある。(意図的に見せていない人も多い)
実際、移動でキャリアを築いた人たちも、その裏で相当の努力をしているのだ。
無理して動かない、がちょうどいいときもある
最終的に思うのは、
移動は「それに見合う努力ができる時期やライフスタイルの中で」することが大切なのでは・・・?
ということである。
私も無理して移動して体力や精神力を削るより、自分のペースで移動を選び取ることの大切さを学んできた。
そんなことを、大雨による遅延の列車内からふと思い返していた。
では、また!
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