お盆帰省の駅弁選び事情。#夏の一コマ
新幹線でのお盆帰省民にとっての唯一の楽しみは、この駅弁選びではなかろうか?
お土産選びの楽しみも去ることながら、その前に食す楽しみでもあるのが、駅弁である。
今年も(というか月一で)東北の田舎に住むばぁさんに会いに行くのであるが(もはや、月一の駅弁というのはココでは伏せる)、駅弁選びの一コマで、素敵だなぁと思う人に出逢ったので、新幹線の車窓からお届けする。
あの駅弁を、また食べたい
実は、つい最近まであまり駅弁を食べていなかった私。(おい)
しかし、昨年のお盆休み。土用の丑の日に鰻を食べ損ねた私が、おこわ屋さんのおこわ米八さんで買った、鰻のおこわがたまらなく美味しかったという成功体験を得た。
美味しいと分かれば、そればっかりになってしまう習性の私は(マックでもてりやきマックバーガーしか食べない)今年も迷わずそれを選ぶ気マンマンでいた。
おいしい楽しい徘徊
選ぶ弁当は決まってるクセに、早めに到着してとりあえず徘徊したくなるのが人間というものであろう。(ちがう)
新幹線発車の40分前に到着し、一通り駅構内をブラブラ散策する。
お土産のバターフィナンシェや、チーズクッキー、水羊羹やおかき屋さんをするりとすり抜け、
駅弁、お惣菜コーナーへ。
目新しいお店から、老舗店までずらーーー!っと並ぶお店の数々と人だかり。
お稲荷屋さんに後ろ髪ひかれつつ、バターの香りが充満するベーカリーを通り過ぎ、到着した本命
鰻の笹巻き弁当に思いを馳せながらも、
朝ごはんを食べ損ねて腹ペコな私は、一番人気の黒酢なんちゃらのおこわ弁当を手に取る。
などとモタモタしている私に、そっと声をかけてくれたのが、天使のようなスタッフさん(※中年の男性スタッフ。)
念のため見渡すと、人気店であるおこわ米八さんは、お昼時ともあり大行列。
モタモタする私が邪魔になるほどの人だかりである。
普段は迷うことへのエネルギーを極力減らしたいのであるが(目指せスティーブ・ジョブズ)、食となると話は別物である。(要するに食い意地。)
ということで、
鰻
梅じゃこ
栗おこわ
の3つをセレクト。
天使はどこまでも善良
ワクワクしながら、お弁当箱に詰められていく我がおこわを見つめていると
と、天使が話してくれるのである。(※中年の男性スタッ…)。
なんと出来た男であろうか(偉そうにするな)。
お客様に美味しく食べていただきたい気持ちが、言動でひしひしと伝わってくる。
とペコペコと頭を下げながら、しかしテンションがおこわとスタッフのお陰で高まりまくりの私。
と思った夏の一コマなのでした。
補足すると、中年の男性天使スタッフは、もちろん私だけではなく、迷っているお客様にそっと声をかけて、気持ちよく選ぶ一助をしていた。
そして、気持ちのこもったこの駅弁が最高に美味しかったのは言うまでもない。
素敵な旅の一コマを、ご馳走様でした。
#夏の1コマ