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舵を握って。
あの人のやさしさを、疑ったことがある。
あの人の笑顔を、疑ったことがある。
あの人の輝きを、疑ったことがある。
あの人のやさしさが眩しすぎたから、
嘘だと思いたかった。
あの人の笑顔が眩しすぎたから、
きっとどこかおかしなところがあるんじゃないかって、あの笑顔の裏側を探した。
疑ってしまうのも、
目を背けてしまうのも、
全部わたしのせいだったことに気づく。
本当はやさしくありたい、
本当は愛がしたい、
本当は、素直に笑っていたい。
それができない理由を並べて、あなたは嘘だと言い張った、素直じゃない、素直なわたし。
あなたの笑顔がいいと言ってくれる人は、気がついたらもういなくなった。
でも、わたしは鏡に映るわたしの笑顔がいい時を知っている。
それだけを頼りに、これからも歩んでいくしか、わたしが生きるヘルシーな道はない。
誰とも比べない、
誰の評価も関係ない、
ただ、愛したいものと、
わたしの笑顔さえ、わたしが分かっていればきっと大丈夫。
そうやって毎日丁寧に舵をとる。
気づけば、
わたしはきっと、やさしい愛とともに生きていると思うんだ。
なんとなくそんな方向性に舵をとる。