沖縄で頑張っている友達に送るんです
そう言って、バタバタしてる郵便局でわたしが切手にのりを貼っていると郵便局の方がセロハンテープを貸してくれた。これで必ず届きますねって。
なんかその時ね、自分の言葉にぐっと来ちゃったんだよ。そうそう、ゆうりは頑張っているんだよなって。一人で、沖縄というちょっと遠くで、頑張っているんだって、言葉にしたらすごい実感として湧いてきてしまって。
勝手にぐっと来てしまった。遠い地で一人なんて想像もつかないよ。想像しただけで、苦しくなっちゃうよ。わたしは弱い。
そんな、現在沖縄で奮闘中のゆうり。
高校時代の友達で、笑顔がバチバチに弾けた超かわいい女の子。それでいて優しくて体力があるからこそちょっと強い。
ゆうりに助けられた人をたくさん見てきた気がするし、もちろんわたしもその1人。
何よりゆうりの太陽みたいな笑顔を見てると、全ての物事はなんとかなってしまうのではないかと言う気持ちになる。
ゆうりも就職してインスタでしかお互いの暮らしがわからない距離に行ってしまった。
でもなんとなくわかる。
ゆうりは今喜んでいるんだとか、つらいんだろうとか、怖いんだろうとか。
それを友達と言うのかもしれないとも思える。
最近のゆうりはどうやら辛そうだった。
ゆうりというわたしの太陽にも時々雲がかかってさ、雨が降る。
当たり前のことだよ。
太陽が照り付けたら地球は困っちゃうからね。
雨が降るなきゃ草木は育たないんだ。
私たちの心だって変わらないと思うんだ。
ただ、雨は寒いし、気持ちが晴れないからさあ、
そう言う時は一緒に雨宿りをしようね。
そう言う日もあるよ。
ゆうりにだって、
雲がかかって雨が降る時もある。
それはとても自然なことで美しいことだ。
その全てを見せてくれてありがとう。
素直でいてくれてありがとう。
雨が気持ちいいと、わたしは思う。傘をささないことの方が多いくらい。
だから安心して一緒に雨を感じよう。
手紙が届いた日、ゆうりはたぶん泣いていたと思う。そんな感じのラインが来た。
離れていても心は手をつないでいるよ。そばにいるよ。わたしも苦しくて曇る時もあるけれど、そう言う時も必ず素直でいるよ。そんな決意と愛の気持ちを込めた手紙が、
ちゃんと届いたようだった。
セロハンテープのおかげだね。
今日は、沖縄から帰ってきたゆうりに会う。
笑ってるかな、泣いてるかな、泣いちゃうよな。
わたしは泣いちゃうかな。
わたしも社会人、辛かったんだもんーーーーー！
今日はたくさん飲んで飲んで飲んで
お互いを照らし会えることを実感して
愛し合えることを実感して
とびきり温かい夜にするんだ。
ううん、きっとそうなるね。
愛を込めて。