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猫になってワールドの床を観察する #ワ探アドカレ


※この記事は、VRChat(VRSNSプラットフォーム)で活動する「VRChatワールド探索部」、通称ワ探の部員によるアドベントカレンダー、 #ワ探アドカレ の2日目です。


VRChatワールドの「床」がたまらなく好きである。


1年半ほど前のことだっただろうか。
フレンドさんに連れて行ってもらったワールドで、とある「床」に衝撃を受けた。

Azuma House By Mochie

「え・・?床に自分の姿が反射してる・・・・?」

雨が降るタイルには、よくよく見ないとわからないくらいうっすらと、でも確実に自分の姿が反射していた。


思えば、バーチャル空間で過ごす毎日は、自分の脳との騙し合いの連続だ。

「わたしはいまこの姿で存在している」
「わたしはいま友達と同じ場所にいる」
「わたしはいま無重力空間にいる」
「わたしはいま....(略)」

と、思い込む。

ここにいるのに、ここにいないかもしれない。

そんなことを一旦忘れてバーチャル空間にダイブできるかどうかが今日の没入度を左右する。(あくまで自分の場合。)

ワールドの床に自分の姿がうっすらと反射しているのを発見したときは、「大丈夫、あなたはいまこの世界に存在しているんです!」と太鼓判を押してもらったようで、妙にホッとしたのだった。

物理世界と同じく、床は、この世界と自分の身体(アバター)の唯一の接地面。
そのことに気づいてから、ワールド探索をするたびに、ついつい床が気になってしまい、

こんなふうに床を観察することが癖になった。

急に変な姿勢で床に這いつくばるものだから、初めてお会いした方をビックリさせてしまうことも少なくはなかったのだが…


あるとき、実家の猫を抱き上げたときにふと思った。


「あれ?猫になれば、好きなだけ、自然に床を観察できるのでは・・・?」


そして時は流れ、夢が叶う日がやってきた。
2022年9月23日。
エキゾチックショートヘアの猫アバター「もち吉」発売日である。

発売を心待ちにしていた自分は即座に購入し、猫になった。


猫の目線でワールド探索をする。
一体、どんな「床」と出会えるんだろう。
わたしはこれまでにないくらいワクワクしていた。

猫になってみる

猫になる
目線はこれくらい違う。


ああ、自然な姿勢で床が見放題。幸せだ。


この目線で観察できるからこそ気づく、細かなテクスチャやオブジェクト。



さあ、床をめぐる冒険へ!

きっと多くの人が一度は行ったことがあるワールドも、猫の目線だとまったく違った体験になる。

Waves By Mochie

雨粒が地面に落ちる瞬間を観察できる。雨の匂いがしてきそう。

District Roboto ByFins

うろうろしていると、仲間を発見。
わたしも猫なので、目線が合う。妙に嬉しい。
こんばんは!おしゃれな靴ですね。

C․SmollBase By しーわん

ふかふかの草の質感がたまらない。ここでお昼寝できるなんて…
すっかりくつろいでしまう。今日はスカートを気にする必要なく寝ころべる。

Floating Breath By rakurai5

海月が漂うと、床の光も動く。寝転ぶと、ひんやりとする(気がする)。
水面の光が床に反射する様子を眺めているだけで10分以上経過。



湿度100% By ·UCM

水面と目線がほぼ同じ。この部分をスレスレから観察できるのがたまらない。

Soft Sea By ~Camille

やわらかい布の質感に囲まれて寝転がるのは、なかなか気持ちがよい。
思いがけず、ふかふかのカーペットを発見できたりする。

もちもちホットケーキ-MochiMochi Pancakes- By かずまる

ホットケーキに埋まりすぎて前が見えなくなるくらい、もちもち!

Magic Heist By Fins

入ってしばらくすると辿りつくエリア。濡れた地面に当たる光がなんとも美しいのだ。
よくよく見ると、地面の近くではカエルが動いていたり、
光る植物が生えていたりと、細部の作りこみを発見できる。

Elysium The Lost City 〈Night〉 By n0d

ステンドグラスが印象的なワールド。ふと床に目をやると…
タイルがこんな柄だったなんて、今まで気がつかなかった。

Night Church By OPCherry

この姿で訪れると、普段よりも空間に迫力があるように感じる。
丘を登ったところにはベンチのある休憩所。この地面のタイルも良いのだ。


「今日の床も良かった…そろそろ元の姿に戻るか・・・」
と、いつものアバターを読み込む。
とたんに目線はぐん、と高くなる。

いつも使っているアバターへ着替える

そうして見えたのは、視界いっぱいに広がる美しい街並み。

ひとつの風景を、いくつもの視点で、いくつもの身体で観察できること。
このワクワク感を覚えてから、ワールド探索が一層楽しみになったのだった。

※ワールドのおすすめ「床」情報、いつでもお待ちしております!

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