【考察】己等乃麻知比売命(ことのまちひめのみこと)の謎を解く・その1「まずは基本情報から」
地元のパワースポットとして大人気の事任八幡宮(ことのままはちまんぐう)。
「言葉のまま願いが叶う」として、県外からも多くの人が訪れ、大変人気の神社ですが、
しかし、その御祭神である己等乃麻知比売命(ことのまちひめのみこと)
(以下、ことのまち姫)は、古事記や日本書紀、その他文献にも登場しないという、かなーり謎の女神様なのです。
公式サイトによると、旦那さんもいるし、父親や子供は超有名なのに、本人の素性が全くわからない不思議な神様。(旦那さんも謎多き神様です)
個人的にずっとどんな神様なのか気になっていた存在でした。
なぜ祀られているのがこの女性なのか、
なぜ力があったと思われる旦那さんは祀られていないのか。
なぜ平安時代の枕草子にも書かれるほど有名だったのか。
(「ことのまま明神いとたのもし」と清少納言が書いているとのこと)
ご本人の情報は全く見つからないので、以前周辺の人物を一度洗い出したことがあります。
それがこちらのブログです。
https://story.teracchi.com/2022/07/18/1633/
それから数年、先日すっかり面白くてハマっている歴史系考察YouTuber『TOLAND VLOG』をヒントに、一人の神様に行き当たりました。
今回はその考察をやっていきます。
書いていたらやたらと長くなる予感しかしないので、何回かのシリーズものになります。
ややこしいので、興味のある人だけお読みください。
ことのまち姫基本情報のおさらい
まずはおさらい。
事任八幡宮の公式サイトから、基本情報をざっと洗い出したのがこちらのブログです。
https://story.teracchi.com/2022/07/18/1633/
事任八幡宮の公式サイト
http://kotonomama.org/
公式サイトから洗い出した、姫にまつわる神様情報は以下になります。
・父親=忌部の神である玉主命(たまぬしのみこと)
・ダンナ=中臣の祖、興台産命(こことむすびのみこと)
・息子=春日大社の天児屋根命(あめのこやねのみこと)
前のブログでも書きましたが、調べると姫の周辺の神様がみんなビッグネーム。
中でも父と息子は有名な天照大神の「天岩戸(あめのいわと)」で大活躍をする人物です。
天岩戸は、アマテラスが弟のスサノオの暴力に怒って岩の中に隠れてしまった時、神様たちがみんなで集まってあれやこれや仕掛けを作ってアマテラスを外に引っ張り出した、という昔話です。
(詳細は前回ブログへ)
そしてもう一人、ナゾなのがダンナ。「こことむすび」とありますが、この人も「ホツマツタエ」に少しだけ登場する人。
そして、調べる中、ことまち姫のダンナは定まっていないという話も見受けました。
ダンナもはっきりした所在のわからない、かなり謎の人、ということはわかりました。
古代の基本情報
正統竹内文書から今回のヒントを得ていますので、それに沿って話をしていきます。
そして正統竹内文書では、以下の抑えるべき基本情報があるといいます。
◯男性は統治王
◯女性は祭祀王
◯祭祀王が神様の言葉を伝える存在であり、統治王より権威は上であった
つまり、古代日本では男性と女性二人でトップに立ち、国を治めていたと正統竹内文書では書かれているのです。
(ヒメヒコ制ともいう)
ホツマツタエ(ホツマ文字のいう古代文字で書かれた古文書)でも、男女2人の天皇が描かれており、古代では男女で国を治めていたようです。
そして天津神アマテラスの一族である朝廷が「女性祭祀王」の影を日本書紀や古事記などの文献から全て消していったのでは?というのがTOLANDサムさんの考察です。
そう考えると納得できることも多いと感じ、今回その視点で考察していきます。
まずは父親の玉主のミコトから(長くなりそうだな……)
次回から、少しずつ読み解いてまいります。
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