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新規プロダクトのブランド"KAGOX"を作り世に送る軌跡 8 カゴのデザイン ①


こんにちはSHIMONです
世界一かっこいいカゴをデザインし販売をしています

今回は、メインプロダクトであるカゴのデザインについて、どのように考えていったかをお話しさせていただきます。

最初に思い立ったのは、プラスチック製のカゴを作ることでした。それ以外の詳細は全く決まっていませんでしたが、今までにないかっこいいカゴを作りたいと一念発起しました。しかし、何をもって「今までにない」と言えるのか、具体的なアイデアが浮かばず、試行錯誤しながらデザインを始めることとなりました。

カゴの定義とはなんでしょう?一般には
カゴ(Basket)

構造: カゴは通常、編み込まれた構造を持ち、自然素材(竹、柳、藁など)やプラスチックなどで作られます。開放的なデザインで、固いフレームを持つことが多いです。

使用目的: カゴは物を運ぶ、保存する、展示するために使用されます。例えば、ピクニック用のカゴ、洗濯カゴ、果物を収穫するためのカゴなどが一般的です。

特徴:

  • 固定された形状

  • 通気性が良い

  • 開けたデザイン(蓋がないか、あっても固定されないことが多い)

バッグ(Bag)

構造: バッグは柔軟な素材(布、皮革、合成素材など)で作られ、様々な形状やサイズが存在します。持ち手やストラップが付いていることが多く、開閉機能が付いたものが一般的です。

使用目的: バッグは主に個人の持ち物を携帯するために使われます。ハンドバッグ、バックパック、ショルダーバッグ、トートバッグなど、目的や用途に応じた様々な種類があります。

特徴:

  • 柔軟な形状

  • 開閉機能(ファスナー、ボタン、マグネットなど)

  • 携帯性に優れ、持ち運びしやすいデザイン

これらの特徴から、カゴは一般的に構造がしっかりしていて特定の用途に使われることが多いのに対し、バッグはより多機能で持ち運びやすいものが多いという違いがあります。
今回作製するカゴについては、固定された形状と上部が開放されているという制約がありますが、既存のショッピングカゴを洗練させることが、自分が欲しいカゴであると定義しました。とにかく、自分が欲しくなるものを作ろうと考えました。

ここで、自分の好みについてお話しします。好きなブランドやデザインについてですが、私はApple製品やBRAUN、バウハウスの製品が好きで、対称性やスッキリとした外観のプロダクトを好んでいます。ゴチャゴチャと無駄な装飾があるものよりは、シンプルなものにしたいと考えています。

また、スターウォーズは私の人生に大きな影響を与えています。特に、ダースベイダーやストームトルーパーのデザインは、自分に強い影響を与えていると感じています。

DARTH VADER


そして直線的で男らしいフォルム。ポケモンで言えばネクロズマが一番デザインが好きです。

直線的で黒く男らしいフォルム

これらの考えを踏まえて、まずはスーパーのショッピングカゴをシンプルで直線的な形状にすることを考えました。そこから、黄金比などを使用して直感的にかっこいいと思える形状を探っていきました。

デザインのメモ図

どんなにシンプルなカゴにしようとも、取手の形状やカゴのスリット、底の形状(平らで良いのか?)など、様々な問題が出てきました。取手に関しても、実はスーパーのショッピングカゴには多種多様なデザインがあります。普段は気にしないかもしれませんが、強度を高めるための工夫が随所に施されています。また、取手とカゴの接続部にも多くの工夫が凝らされていることが分かりました。

ユニクロのカゴはやはりクオリティの高いものを使っている


一般のカゴ 接合部もこれが一般的

自分がカゴを作る際、まず接合部が美しくないと感じました。接合部を外に見せない方がデザイン的にクールなのではないかと考えました。そこで、接合部をなるべく隠すことにしましたが、それではスーパーのショッピングカゴのシンプルさが失われてしまいます。結果として、一からデザインを考えることになりました。

取手の形状案1


取手の形状案2

とにかく何十枚もデザインを描いてみては直すの繰り返しです。


取手の先の形状、ボディとの接続もどうするか


接続部を隠すのも難しい


ようやく形状が定まってきた

接続部を上に上げず、中に隠すことに決めましたが、そうすると上部のパーツが大きく迫り出してしまい、デザイン的に見たことのない形状になってきました。こうなると、全体のバランスを見ながら構造的に矛盾がないように手探りで進める必要が出てきました。

次に考えたのはスリットです。スーパーのショッピングカゴには必ずスリットが入っています。そこで、自分もスリットのデザインをいくつか考えてみました。

何十ものスリット案を考えた

なかなか気に入るスリットは思いつきませんでしたが、最終的には一番シンプルなものにするため、スリットを無くすことにしました。もちろん、難点としては重くなることが挙げられますが、これは実際に作ってみないとわかりません。まずはシンプルでスタイリッシュな形状を優先し、無駄のないデザインを心がけました。

次回に続きます。


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