新規プロダクトのブランド"KAGOX"を作り世に送る軌跡 4 10年ぶりの転機
こんにちはSHIMONです
世界一かっこいいカゴをデザインし販売をしています
大学卒業後、プロダクト制作に取り組もうと決めたものの、どうすれば良いかわからない状態でした。ただ、アイデアは次々と湧いてきました。直線的で無骨なデザイン、女性向けのデザイン、ギャルに受けそうなデザイン、浜崎あゆみがつけていそうなアクセサリー(その当時)、自転車やキックボードに乗せられるカゴ、中が区分けされたカゴ、ブランドとのコラボデザイン、多数の色違いや素材違いなど、あらゆるタイプのカゴを想定して考えていました。
まずはスーパーのショッピングカゴを元にしたプラスチック製品を製造したいと考えましたが、作製するにはどこに行けばいいのかわかりませんでした。プラスチック製品を作っている工場を調べて電話をかければいいのか、果たして個人の注文を受けてくれるのかもわかりません。普通に考えれば、生産コストが安価な中国などの海外で作られていることが多そうでした。
その後もアイデアだけは溜まっていきましたが、アウトプットの場がなく、月日は流れました。このアイデアを何人かに話しましたが、ほとんどの人は鼻で笑うか、私が本気で作ろうとしていると興味を示さずに去っていきました。
その頃、私は大学を卒業して就職しており、通勤にもカゴを持って行っていました。周りからは奇異の目で見られることも多かったです。しかし、私のカゴに対する情熱は冷めることなく、仕事や普段の生活、趣味のフットサルでも常にカゴを持ち歩いていました。
その間、世の中には変化が訪れていました。AppleのiPhoneの登場です。デザイン思考が注目され、身の回りのものがデザイン性を向上させていく時代が来ました。パソコンやスマートフォンのデザインが変わるのはもちろん、家具や家電、日用品に至るまで、すべての商品がデザイン性を高めていきました。無印良品やダイソーなどの日用品もシンプルで無難ながら、デザイン性の高い商品が増えてきました。カゴも例外ではありませんでした。しかし、世の中のカゴは以前よりデザイン性が向上していたものの、昔のショッピングカゴの延長線上に過ぎず、私を満足させるものではありませんでした。
月日は流れ、転機が訪れたのは職場での久しぶりの集まりのことでした。集合写真を撮る時にたまたま横になったHさん。医者であり、町おこしや様々な地域活動にも取り組んでおり、自身が初期研修医の時に唯一appleの新製品やガジェットの話を出来る唯一の存在であったHさん。最先端の知識に豊富なですたが、その集まりで、集合写真を撮る際に隣に立つ機会があり、私は昔からカゴが好きで、カゴで起業したいと話しました。彼はその場で「良い人を紹介してあげるよ」と言い、すぐに電話をかけ始めました。これにより、10年間止まっていたカゴビジネスが動き出したのです。
電話の相手はソニーに勤めている若者でした。彼は現在テレビを作っていますが、Hドクターと町づくりのプロダクトをデザインしたり、ものづくりに関するさまざまな知見を持っている方でした。
ここから急激にカゴ作りが進み始めたのです、。